そうやって 気づかれないよう離れるのだ。 決して近付かない距離は きっと貴方の望む距離感か。 しかし、話を聞かない私は貴方の意見など無視して飛び込むのだ。 "貴殿を護り得るなら、何なりと。" 腹すら捌く勢いで、ただひたすらに乞い慕う己が身を 貴方様は退けましょうて。 それでいい。 こうして定義に嵌まる事のない私の身は 鳥渡の髄を見て嘲笑う。 しかし、私は知っているのだ。 その"声"も"薫り"も"温もり"も。