ヘノヘノモヘジ 2013-06-11 00:01:34 |
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愛菜の結婚式には行ったものの結局良い男は見つからず。
それから1週間が過ぎた。バイトも慣れてきたところ。
「 はあ、もう1週間かー… 」
「 あっとゆーまだね。それに良い男?も見つからなかったし。それに愛菜、年下に手ー出してたんだね 」
「 あれはね、びっくりしたね。年下はねー…うん。 」
「 それにさ、あれイケメンっちゃー、イケメンだけど体育系男子だったじゃん?うちら芸術系女子には合わないよ 」
「 いやいや、そーゆーのじゃなくて。その言い方だと愛菜の旦那サンがあたしらに合うか、って話になってるって。 」
「 話ズれてたね. 」
「 うん。あ、そういえばさ.店長が今度男の人紹介してくれるんだって。良かったね、李穂. 」
今はアパートの近くにある居酒屋に居る。
李穂が「行こ行こ」うるさいから。←
「 えΣ.まじ⁉陽菜も行くよね? 」
「 あたし?うーん、あたしは行かな「 何々.行くって?了解、店長にメールしとくね 」
「 あの李穂サン?行くなんて一言も言ってな… 」
でもなあ…、暇なのは確かだしな。
たまには行って息抜きも良いよね。
「 …うん、行くわ。李穂メールよろ。」
「 そうで無くっちゃ。………そーしんッと! 」
「 おじょうさんたち、飲み物どーしやすか? 」
「 安堂サン、今日はビール2本よろしく 」
「 え、陽菜大丈夫なの? 」
「 大丈夫、あたしもともと酒強いから 」
「 おー、陽菜ちゃんやるねえー。ほらビール 」
「 3本来てるけどー? 」
「 ははは、おっさんのサービスだ。飲め飲めー! 」
「 おー!!つか安堂チャンずるい! 」
「 李穂ちゃんにもあるに決まってんだろー、ほらビール2本 」
「 安堂チャンナイスッ 」
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あの日は何か飲みたい気分だった。
フルートの事も。全部含めてモヤモヤしてたし。
実はこの前、親から久しぶりの電話があった。「 そろそろ帰ってこないかー? 」だってさ。
急に言われても……はっきり言って困る。
自分の夢とか友達とか全部捨ててまで田舎に帰って店継ぐなんて無理。
でも多分………。心のどこかでは父の体とか店の事とかちょっとは気になってるんだと思う。
「 陽菜ー!10時.10時! 」
「 あ!今日って… 」
「「 店長が男の人を紹介してくれる日!!! 」」
そう。今日は店長が男の人を紹介してくれる日。
すっかり忘れてた。
慌てて着替えたり準備をした私達は11時に間に合うように10時30分に家を出た。
「 急げー! 」
「 レッツゴー! 」
「 ゴーゴー! 」
私達はまだ。これから紹介される男の人と出会う事でどんなに辛いことがあるのか.悲しい事があるのか.まだ何も知らなかった。
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