ヘノヘノモヘジ 2013-06-11 00:01:34 |
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「 ねえ、李穂。受かるかなあ 」
「 受かるよ!てか受からなきゃ困る 」
「 だよね。」
「 だって受からなきゃイケメン店長と毎日会え「 オーディションの事だよ(汗 」
「 あー、オーディション? 陽菜なら受かるよ、昨日あんなに練習したんだから 」
微笑んでそう言う。
そうだよね…練習したもんね。
「 うん、そだねー 」
「 Σ、バス来た!! 急ごっ 」
「 わ、ほんとだ!」
のんびりしている暇は無い。
バス停にもうバスが来たのだ。
「 乗ります乗りますー 」
━━━━━━━━━ ‥、
「 なんだかんだ言って早く着いたねー。ねぇ、李‥穂? 」
オーディション会場に着き李穂に話しかける。
横を向けば居たはずの李穂が居ない。
あれ…何処言ったの、李穂。
…………………居たァァァア!!←
李穂今、19歳くらいの少年に逆ナンしてます。←
オーディション前と云うのにどんだけ呑気なんだよ,
「 あはは、すいませんー 」
と言いながら李穂を引っ張り元の場所に連行←
「 ちょ、陽菜何すんの 」
「 何オーディション前に逆ナンしてんのよ 」
「 だってイケメンだったからさー 」
「 …でもさ。フルートさあ、あれくらいの年齢の子でもするんだねー、しかも男の子! 」
「 最近はね、芸術系男子もいるんだと思う。」
「 芸術ブームか。←」
「 …… 」
「 え、スルー? 」
「 陽菜ってそんな事言うキャラだった? 」
「 どんなキャラよ 」
「 馬鹿キャラだと思う 」
「 李穂にだけは言われたくなかったな、その言葉。」
『 オーディション会場にお越し下さった方々に報告します。これをもちまして、オーディションを開始致します。自分の番号が呼ばれたらオーディション入口までお越し下さい。なお、携帯電話はマナーモードにしておいて下さい 』
私達の会話を遮るように響き渡る放送。
さっき来たばかりなのに意外と時間って早いなあ。
「 もう始まるね、李穂何番? 」
「 2番。陽菜は? 」
「 1番…。」
「 マジか…頑張れ 」
オーディション会場に着いた人から受付に行ったからか私達が1番最初で。
1番になるんだったらもっと遅く来れば良かった…。
『 オーディション番号1番の方。オーディション番号1番の方。オーディション入口までお越し下さい。』
「 んじゃ、行って来ます! 」
「 行ってらっしゃい! 次会うのはオーディション会場の外で! 」
「 うん 」
警官のポーズで"行って来ます"と言えば分かれる。
はあ、緊張する‥。
「 失礼します。オーディション番号1番佐藤陽菜です。宜しくお願いします。」
━━━━━━━━━ ‥、
「 はぁー… 」
オーディションが終わり会場から出ればベンチに座ってガクッと俯く。
世の中甘くないね、普通さ、練習では綺麗なファが出たのに本番でぼれ汚い音が出るなんて事ある⁉あるかもしれないけどさ、今日くらい。今日くらい合格させてくれたって良いじゃんかーよ。
「 陽菜ァー! 」
「 あ、李穂ォー 」
ギュッと抱きつく。運命の再開した2人みたいに。
「 あたし受かった! 」
「 おめでとう! 」
「 陽菜は? 」
「 落ちたー… 」
「 え、まじ?、ごめん 」
「 謝らないで。余計泣けてくる 」
「 嗚呼、うん。ごめん。あ!、何でも無い← 」
「 うん‥ 」
「 まあさ、今日は無理でも次がある!って言うじゃん? 」
「 …え、言うっけ? 」
「 言うの! 」
「 あたしフルートもうやめようかな。」
「 まあそれは陽菜が決める事だけど。よく考えなよ 」
「 うん、そだね。」
「 よし! セブンイレブンへ行こ! 面接受かろう! 」
「 うん!‥レッツゴー! 」
「 ゴーゴー! 」
なんかスッキリしてきた。なんかどうでも良くなってきた。うそうそ。次頑張ろうかな…。
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