*とあるトピをテーマとした恋愛小説*[観覧お願いします]

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トクメイチャン  2013-05-27 01:00:49 
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ここでは[アニメ漫画・なりきり]のトピックの中の[音楽芸学高等]のトピでお馴染みのある女性を主人公とした恋愛物語。
( 私の想像した話なので[音楽芸学高等]と全く同じ話ではありませんが、主人公や出てくる人の性格は同じにしているつもりです! )

感想(駄目だし,アドバイス)も待ってます^^

主人公: 平岡 結愛 ( 偽名 )←この方は本トピでは違う名前です。

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  • No.1 by トクメイチャン  2013-05-27 01:03:28 

- 第01話 「 カタール芸学オーディション 」-
~~~♪~~♪~~
パシャパシャ
棗「あ、すいません; 」
パシャパシャ
棗「えへへ。上手く取れてる」
~~~♪~~~♪~~
今、私、平岡結愛は初舞台に立って声楽のProと一緒に歌っている。
そしてパシャパシャパシャパシャ写真を取りまくってるこの人が椎名棗。私に良く着いて回る人で友達である。
~~~♪~~~♪~~。
『有難う御座いました。』
パチパチパチパチ
棗「さすが結愛。やっぱり上手だったなぁ。」

演奏が終わり控え室で着替えを済ませ挨拶し舞台から出れば入口へと向かった。
棗「あ、結愛! お疲れ様。凄く良かったよ」
結愛「うん、知ってる」
棗「あ、あのねっ写真も撮ったの、何枚か」
結愛「へぇ、見し」
まるで私達の会話を遮るように(遮られたけど)周りの女子らが話していた。

『ねぇねぇ、見た?平岡結愛。歌も上手くて完璧でその上美人だなんてかなわないよね。』
『うんうん。あ、そうだ。あの子さぁ。写真取り過ぎだよね、ズルい』
『あの子って?』
『棗よ、棗。椎名棗』
『あ-、結愛ッパね』
『結愛ッパならしょうがないって』
彼女らが言ってたのは結愛ッパ。棗はいつも私の後ろに着いてくるスリッパみたいなものだから、と皆がつけたあだ名だ。
コツコツコツ
私は彼女等の所へ腕を組みながら行った。
結愛「椎名棗」
女a「は?」
結愛「この子は結愛ッパじゃなくて椎名棗。」
棗「結愛…! 」
女a「…チッ」
結愛「そういえば貴方、私があげたゴム使ってるのね」
私はにやけながらそう言うとその女のつけているシュシュを取った。
女a「……!! 」
結愛「棗、行くよ」
棗「うん!」

『欠点は一つ。あの性格の悪さがね』
と言う相手を無視して私達はその場を去った。
棗「私 結愛ッパでも良かったのに」
ニコニコしながら言う。
結愛「私が嫌」
棗「なら私も嫌だ♪」
結愛「写真撮ったんでしょ?」
棗「そうそう、コレ」
私は一枚一枚見ていった。
結愛「これはブレてる。これは可愛く撮れてない。これは…これ綺麗に撮れてるね。気に入った」
棗「本当!? 良かったぁ」
私は選んだ写真を財布の中にしまった。

『きゃーーーー』
歩道を渡ろうとすれば人集りがあり巻き込まれ押し出された。
その間に財布を落とした事は気づいていなかった。
でもその財布を拾った者がいた。
将郗「何だ300円かー、金持ちそうに見えたのに…。いてててて」
玲於「お前はその癖直せって言ったのに直ってないみたいだなぁ?」
将郗「わ、分かったから離せ! てか拾っただけ!返そうとしただけ!」
玲於「はぁ。ったく」
将郗「お?写真がある。へぇ、可愛い顔してんね」
玲於「見してみ」
将郗「ん?ほら」
財布を見せれば写真と一緒に財布には名前が書いてあった。
玲於「平岡結愛…か。」
将郗「あいつだろ?すぐそこの」
信号機の前では女2人が話していた。

棗「あ、さっきの人集りは多分カタール芸学のトップの人達だよッ」
結愛「あぁ、あの三流の人達ね」
棗「でもカタール芸学のトップの人達は凄いらしいよ。ゆうめ‥」
有名だし、と言おうとするも結愛の顔が真顔だった為言わず、
棗「うん、貴方の言った通りね」
結愛「うん。じゃあ私用事あるから」
棗「分かった、じゃあまた明日ね〜」
手を振って別れた後、私は駐車場の車にお知らせの紙を挟むバイトをしている為、そこに向かった。
玲於「将郗、これは俺が返してきてやる」
と若干ニヤつけば結愛の後を追った。
玲於 ( 何やる気だ?、)
私は駅につけばキャップを被ってマスクをしていかにも怪しい人みたいな格好をすれば駐車場へと向かった。
結愛「よし」
駐車場に着けば早速作業開始。車に紙を挟んでいく。
柊社長「フッ…10分以上停めている場合お金が掛かります、か。」
結愛「!」
私は後ろを振り向いた。そこには柊社長が居た。パパの借金取りでもあってママを助けてくれた人でもある。
柊社長「そんなに睨まないでくれよ。探したよ、結愛」
緩く微笑みながら言う柊社長。
柊社長が来るイコール何か目的があるって事だ。
結愛「何しに来たの」
私は後退りながら言う。
柊社長「ちょっと話があって来たんだ」
後退りながら言う私に近寄って来る相手。
結愛「来ないで!」
私は側にあった缶を蹴って相手にあてた。
柊社長「フッ。少々遊びに付き合ってやるか」
結愛「っ…」
私は相手に背を向ければ階段やら何やら何処かに行こうと逃げた。
でも後ろからも前からも社長と部下達が迫って来る為逃げれず駐車場の屋上へと行くと追い込まれ逃げれなくなった。
柊社長「何だ結愛。もう終わりか?」
結愛「……クッ‥」
バタッ
『?』
1人の部下が誰かの靴にあたって倒れたので皆が一斉に靴が飛んできた所を見ればそこには1人、男がいた。
玲於「ほら」
そして私に向かって薄ピンスの財布を投げてきた。私がキャッチすればその男は逃げろと言わんばかりの顔をしていたので遠慮なく逃げた。
逃げる途中財布の中身を見ればそこにあるはずの写真が無かった。
結愛「写真が無い、」
見つからないように来た道を探していき、結局出た結論が「あの男が持っている」だった。
探し始めて数分後写真はまたにして渋々電車に乗り込む。すると駅で電車の中に乗り込もうと逃げているさっきの助けてくれた男が居た。
だが柊社長に捕まり、もがいていた。
私は靴を脱げば柊社長にむかって投げた。柊社長は靴にあたって気を失っている。その瞬間に玲於が電車に思いっきり乗り込んで来た。それも私に向かって。
玲於「俺の事、覚えてないのか?」
口角をあげながら話す玲於。
結愛「ねぇ、写真。返して」
玲於「は?、まずはお礼が先だろ。助けてやったんだから」
結愛「…私もさっきあんたを助けた」
玲於「まあそうだけど。」
結愛「でしょ?、分かった所で早く写真を返して」
玲於「俺は写真持ってない」
そう言うと電車が停まりドアが開く。
出ようとする玲於にこう言った。
結愛「変態。」
一斉に皆が玲於の方を見る。
玲於「何だと?」
結愛「まあ写真を奪うのも無理はないけど。だってよく撮れてたもの。」
玲於「お前の言ってる事が分からない。バカバカしい」
そう言うと電車から降りて行く玲於。
結愛「ちょっと!、何処に行くの!」
私も電車を降り後を追う。
玲於「あ-、もう。分かったよ! 着いて来い」
玲於は頭を掻きながらそう言うと歩きを早めた。
着くとそこは地下のような所。本人曰くアジトらしい。アジトの中には男が数人居てダンスをしていた。ダンスが終われば1人の男が寄って来た。
将郗「お、玲於か。どうした。もうモノにしたのか」
と私を見ながらにやける将郗。
玲於「はぁ。そんなんじゃねぇよ。将郗、写真返してやれ」
将郗「写真?、ああ。これ?」
ポケットから出された写真はまさに自分の落とした写真だった。
結愛「それ返して」
手を伸ばせば避ける将郗。
将郗「タダで返すとは言わねぇ。俺のさっきのダンスどうだったか感想言ってくれたら返してやる」
これこそバカバカしい。
結愛「返して」
将郗「おおっと。‥ だから感想言ってくれたら返してやるって」
結愛「本当に…」
将郗「本当に?」
結愛「下品だった」
将郗「…は?」
結愛「ほら言ったんだから返して」
将郗「お前もう一回言ってみろよ。下品だって?」
グチャリ、と写真を握り締め床に投げ捨てる将郗。
結愛「ちょっと!」
床の写真を拾えば手で伸ばしてグチャグチャになった写真を直しながら言った。
結愛「聞こえなかった?貴方のダンスは安物の三流よ」
将郗「あ゛?」
キレているオーラを出しながら迫って来る将郗。
結愛「やめてよ。これだからチンピラは嫌なの,」
将郗「フッ。チンピラ? ほんとのチンピラ教えてやろうか?」
後ろに押され、机にガタンッとぶつかった。
結愛「キャ」(←)
将郗「こうゆうのをチンピラって言」
玲於「やめとけ。明日はカタール芸学のオ-ディションだろ」
将郗「っ…」
結愛「カタール芸学…。貴方も行くんだ。彼処は三流の人達が行く所だしね」
将郗「んだと!」
玲於「やめとけって。お前も写真返して貰ったならさっさと帰れ」
私は相手の言葉を無視してアジトを出た。靴が投げた時に無くなったからか素足で帰って行く。
すると後ろから靴が投げられた。
玲於「それ履いとけ」
それだけ言うとアジトのほうに背を向け帰ろうと歩き出した。
結愛「要らない。臭いし、こんなの履いたら、さまにならない」
私はそう言うと相手に靴を投げ返して家へと帰って行った。
結愛「麻衣ー?麻衣ー?」
家に帰れば妹を探す。
麻衣「何?」
結愛「フー。良かった。何もされてないよね?」
麻衣「何もされてないわよ」
プルルルル×2
麻衣「はい、もしもし。…パパ! 」
結愛「え、パパ!?貸して」
妹から受話器を取れば電話に出た。
結愛「パパ!?どこ行ってたのよ。探したんだよ?」
父『悪いな、ちょっと旅に出てた。それでだな。まだ帰れそうにないんだ』
結愛「じゃ、じゃあ私達どうすればいいの!?パパの借金のせいで家追い出されるかもしれないのに」
父『だから南雲の所へ行ってくれ』
結愛「南雲…嫌よ。あんな奴の所なんか行かない。パパも知ってるでしょ?あいつがどんな悪事をしたのか」
父『ああ、よく知ってるさ。妻を誘惑して俺から妻を取った人…だろ?」
結愛「そうよ。私は許さない。だからあんな奴の所なんか行かないから」
ブチッと電話を切れば部屋に戻った。
麻衣「お姉の馬鹿。何で電話を切ったのよ、久しぶりだったのに」
妹の声が聞こえたので部屋から顔を出せば、
結愛「2人で生きて行けば良い!」
といい、バタンとドアを閉めた。
______次の日の夕方。
公園の横の道路を歩いていれば聞き慣れた声が聞こえた。
棗「結愛〜」
結愛「棗。」
棗「明日空いてる?話したい事があって」
結愛「明日?うん良いよ。」
棗「ほんと!?有難う!」
プーッ。
クラクションが鳴ったので見てみるとそこには柊社長が居た。
私は明らかに嫌そうな顔をした。
それでも近づいて来る。
棗「ん?誰?」
結愛「…」
柊社長「待ってたんだぞ」
微笑みながら言う柊社長。
棗「…ああ!結愛の新しい運転手サンね! ?」
結愛「え」
柊社長「ビンゴー! 正解。さあ、お乗りください、お嬢様。」
結愛「……」
柊社長「早くお乗りください」
結愛「チッ…! 」
私は車の中に乗った。
後から入ろうとする棗に柊社長は、
柊社長「貴方は入らなくて良いです」
と言った。
棗「良いじゃないデスか!駅までで良いんです-!」
柊社長「だめです」
棗「んもう、ケチ」
手を振りながら バイバイ、と言う棗。
微笑み手を振り返せば車が出発した。
柊社長「友達は借金の事知らないんだな」
結愛「別に良いでしょ」
柊社長「まあ良いが」
結愛「ところで。あんたの目的は何?」
柊社長「ああ。お前にカタール芸学に行ってもらう為に探したんだ。」
結愛「!嫌、絶対行かない」
柊社長「お前が行かないって言うならこっちも奥の手があるが」
結愛「奥の手?」
柊社長「……麻衣だ」
結愛「駄目。妹だけは手を出さないで」
柊社長「だったらカタール芸学に行くんだな」
結愛「…っ……分かった」
柊社長「ははっ。良い子だなぁ。じゃあここにサインをしてくれ」
私は渡された紙に指紋をつけサインをした。
柊社長「カタール芸学にはオ-ディションがある。それに合格した者が通えるんだ。結愛にはそのオ-ディションに合格してもらわないとな」
結愛「簡単よ。絶対合格してみせるわ」
柊社長「フッ、流石結愛だな。帰っていいぞ」
私は車から降りれば家に向かって帰った。帰る途中、南雲を見つけ軽く目を細め睨んだ。そして振りをつけ相手の車のミラーに向かって走りスライディングでミラーを壊した。
南雲「おい、なんて事してくれんだ。誰だお前」
結愛「フッ…平岡 結愛」
南雲「あ?」
結愛「平岡裕二と平岡理香子の娘、」
南雲「…あ、あぁ」
と思い出すように苦笑いする南雲。
そして近くの喫茶店に行った。
南雲「結愛。久しぶりで全然分からなかったよ」
結愛「…… 」
南雲「本当に変わったな、綺麗になったよ」
結愛「……あんたは変わってないようね」
南雲「ま、まあな。所で何しに俺の所へ来た?」
結愛「私はあんたに会う為に来たんじゃない。そこに居たから会っただけ。それに私はあんたのした悪事を許してないから」
南雲「あ-、うん、分かってるよ」
結愛「元々あんたがママを誘惑してパパからママを取ったからいけないのよ」
そう言った瞬間 客が此方を振り向く。
南雲「わ、悪かったと思ってる」
結愛「私今住んでる家を追い出されそうなの」
南雲「は?それで俺の所へ来させて、と?」
結愛「そんな事言ってない!」
南雲「なら良かった」
結愛「それもあんたがママを取ったからパパに借金が出来たんでしょ」
南雲「…ああ、分かった、分かったよ。俺の下宿屋に来い。姉もいるけど気にするな」
結愛「……考えとく」
私はそう言うと立ち上がり店を出て家へと帰った。
_____そして次の日。
棗と約束していた店に行けば棗はもう居た。
棗「あ、結愛」
結愛「うん。あのさ、私カタール芸学に行く事にした」
棗「そうなの?でも晴嵐学園は諦めるの?」
結愛「うん」
棗「そっか。私もカタール芸学受けるんだ-。それを言おうと思ってたの」
結愛「棗も行くの?」
棗「うん。結愛みたいに才能は無いけれど歌とダンスなら得意だから」
結愛「そう。頑張って」
棗「うん!2人一緒に合格しようね!」
その後色々と話をしたり遊んだりしているうちにもう夕方になった。
棗「じゃあまた明後日カタール芸学のオ-ディションで集合ね〜。ばいばーい」
結愛「うん、またね」
手を振り別れれば家へと歩き出した。

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