青黄/切なくて、恋しくて。

＿ほんと、好きっｽよ、(相手の事が好き、なんていえる勇気はまだなくて。相手の言葉にへらりと頬を緩めれば何処か切なそうに眉を下げて小さな声で呟く。｢＿ｯん｣不意に重ねられた唇に大きく瞳を見開いて暫し硬直し、段々と赤く染まっていく頬。｢いい、今何をっ･･･?!｣状況をよく理解できてないのか己の唇を指で押さえながら動揺するも、聞こえてきたのは相手の過剰に反応しないという言葉。確かに、今も慌てているのは己だけだ。相手にとっては、ｷｽくらい誰とでも普通に出来るのかもしれない。そう思うとｽﾞｽﾞｷｽﾞｷと胸が痛み、乾いた笑いを零して。指先に口付けをする相手をじい、と見つめれば其の指をﾍﾟﾛﾘと舐めてみせ、｢＿え?あ、青峰っち?｣と相手の顔を覗き込んで首をかしげ。)