トピ主 2013-04-02 21:19:25 |
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.、 ( 無機質な八畳程度の部屋にカタカタと響き渡る高音.、 暗い此の部屋でモニターに光を映し出す少年が一人.、 十分に光で満たされない此の部屋は青光したモニターの光源が此方を向いて嘲笑うだけ.、 死んだ様な其少年の瞳に映るのはモニターの光に曝される液体の混ざり込む缶.、 其を自身の口元へと近付けて喉へと液体を流し込もう.、 不意に脳裏に浮かぶあの日の彼女の笑顔.、 何故目の前から居なく成ったのか.、 厭だと脳裏で幾ら叫んでも君の事は思い出せ無い.、 散々無視して御免何手言葉をモニターへと捧げても返事は無い.、 当り前だろ、 ともう一人の僕が妖しく騙り掛けるよ.、 ) 嗚呼.、 もう思い出せそうに無いや.、 ( 軟くて脆い触れれば壊れてしまいそうな表情を浮かべ乍.、 キーボードの濁音は其部屋へと響き渡る.、 僕が絞め殺したあの少女.、 不意に脳裏へデータが流れ出す.、 『 御免御免 』 と幾ら君の耳元で叫び込んだって.、 誰も気付いては刳れないや.、 こんな惨めな僕は今日も如何って事無い一日を唯音を発てずに進んで行く.、 ) 煩.、 ( クーラの冷気に拠り時折カーテンに触れて夕暮れの脆い光が部屋の中へと差し込.、 其光と共に溢れ出す外の少年の声確か今日は.、 嗚呼.、俺にも在った輝いていた幼少期。 しかし其存在が今では憎らしい物へと豹変してしまった.、 外の外気は已に夏で或と云うのに.、 青白く不健康な右手は遠く昔に冷え込んでいる.、 嗚呼.、昔に戻りたい、大好きだ君が.、 あの昔に気付かなかった捨て去った感情が込み上げて来る様.、 涙を零したって何も変わらない其少年が選んだ人生だ.、 遠くの世界で振り向いたあの少女乃笑顔.、何時だって忘れた事は無い.、 18歳に成った少年、 情け無い事に涙を零した.、 あの二人で笑った昔に戻りたい.、 何で、 素っ気無く話してしまったのか.、 厭だ.、 厭だ.、 厭 ―。 今日もまた.、 君の名前は忘れた侭.、 唯一つ判る事.、 ― 君が大好きなんだ.、 ) /
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