高槻 直 2013-03-23 20:43:49 |
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…っ、…わかってる。
(親友としか見ていないというその言葉に俯いたまま唇を噛み締める。そんなの重々承知だ、想いを伝える度に瑠夏を苦しませる事も。頭では解っているのにいつも感情だけが暴走してしまう。これだけ強い想いを抱えながらそれ以上踏み込めない現実は己の胸を苦しい程締め付けて。相手の視線を感じ戸惑いがちに顔を上げれば真っ直ぐな瞳とぶつかり、そのまま視線が逸らせなくなる。小さく息をつく相手、…ああ、また突き放させるのか。そうなれば今度はどうしたらいい、コイツを諦める事なんか出来ないのに。奥歯を噛むと視線を絡めたまま相手の言葉を待つ。しかし相手の口から発された言葉は覚悟していたものとは違うもので)
瑠夏、お前──…、
(相手から紡がれる言葉に含まれる感情は己もよく知る嫉妬や独占欲。恋愛感情からのものではないと相手は言うが、だったら何故此処まで苦しむ必要があるのか。相手もその感情の正体を薄々は勘づいている、けれど恋人への罪悪感から必死に否定しようとしている、そんな都合の良い自惚れた思考をせずにはいられない。嗚咽混じりに気持ちを吐き出す姿は酷く懸命で愛しくて、無闇に触れないと誓ったにも関わらず、ぽろぽろと涙を溢す相手をそっと抱き締めてしまう)
──…お前が最低なら俺はもっと最低。お前がこんなに苦しんでるってのに、今の聞いてすげー嬉しいと思った。もっと俺を意識して嫉妬して俺しか見えなくなきゃいいのに…とか思っちまう。瑠夏…お前もう俺にしろよ。俺への気持ちが今は曖昧なままでも構わない、俺の気持ちに追い付かなくても構わない、その内本気で俺を好きにさせてやる。何度も言うけど、俺よりお前を好きな奴なんか居ねぇから。
(久し振りに抱き締めた瑠夏の体は熱い。感情の高ぶりからか相手を抱く指先が僅かに震えるも、気にせずに少しだけ力を込め想いを吐き出す。また苦しめてしまうかもしれない、けれど気持ちを押し込めたままでは何も変わらない。瑠夏が打ち明けてくれたようにただ必死に告げた後、相手の肩に埋めるようにしていた顔を上げては真っ直ぐに見下ろし「どうやっても俺の気持ちは変わんねーからもう謝んの止めた。……好きだ、瑠夏。どうしようもねぇくらいお前が好き」まるで開き直ったかのように普段の強気さを窺わせるような表情で迷いなく告げて)
(/遅くなりましたorz素敵ロルに心を打たれた…感激です/涙)
>180様
(支援感謝です!嬉しい限りです^^)
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