Sek_Seed 2013-03-14 18:22:22 |
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竜の遺伝子
第13話?
注意事項 能力⇒ちから(今回は殆どこれ。
※印のとこは別
覚醒
隣で輝いている仁を、俺とキングは二人で唖然と見守っていた。
「お、おま、それ、どうしたんだ!?」
唐突にキングがそういう。俺自身も意味が分からずそれに合わせて頷く。
が、しかし。仁も自分にも分からない。という表情している。挙句の果てには。
「れ、レウスさんが僕に何かしたんじゃ?」
だ、そうだ。俺には、能力(※)を受け渡せるほどの力を持っていない。
それに、仮に渡せたとしても、俺が放つ輝きは、炎を象徴する赤。
しかし、今、仁が発しているのは金色。これは、俺の能力ではない証だ。だから、俺は何もしていない。
「い、いや。俺はリオレウスの能力で赤色を発する。でも、お前のは金・・・・」
「じゃあ、一体何の力なんだ?」
キングがそう尋ねてくる。俺に考えられるのは二つ。
1つは、雷属性を纏うモンスターの力を手に入れたか。
もう一つが、どこかの誰かが、一瞬で能力を吹き込んだ。
まず、後者は有りえない。と、今では重く感じる刀を振りかざしながら考える。後者であれば、最低でも5秒間の能力(※)移動を要する。
つまりは前者ということになる。だが、そういう事になると、仁が生まれつき持っていたのか。はたまた、俺と同じように改造されたのか。
金に輝く。雷属性のモンスターの誰か。じゃあ、一体だれか。それが分からない。
大型モンスターで言えば、ジンオウガやラギアクルス。フルフル辺りが妥当だろう。
「れ、レウスさん。どうすれば?」
「とりあえず、手を動かせ」
今俺が言えるのは其れだけだった。仮に雷属性の能力が放ててると言うのであれば、ラオシャンロンに有効だ。だから取り敢えず、攻撃させる。
ふと、左でキングが何か言ってるような気がした。試しに左を見てみると、確かにキングが口を動かしているから、何かを言ってるのは分かる。でも今は、仁の放っている音が仇となり全く聞こえない。
まあ・・・無視するか。というわけで無視。とりあえず、考えなければ。
今、仁の髪は身体全体で放つ金と同じ色をしている。もし仮にあれが、覚醒したことによりモンスターの毛の成分が現れたのか。
「・・・・おいおい、そりゃないだろ」
不意に、こんなことを口にしていた。なぜって?そりゃ、誰だってそう思うだろ・・・・
仁の頭に1対の角。しかも、尾骶骨ら辺から生える細長い尾。
・・・・ジンオウガじゃん。
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