とりま名無し。 2013-03-03 21:21:28 |
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「だぁー、からなんでお前はそんなに単細胞の馬鹿なんだ。」
あの後ロッカーにしまってあった金属バッドを手にノリノリで職員室に失礼したら案の定捕まった。
てか生徒指導室に連行された。
…あ、もちろん金属バットは没収されたけど。
で教室に入った際、もうすっかり顔馴染みとなった強面の先生が上げた第一声がこれである。
(しかも頭を抱えて大げさなため息というベッタベタな反応つきである。
正直、嬉しくないし似合わない。)
「ほう、俺には似合わないか。」
「はい、ぶっちゃけバーコードのおじさんがキメ顔で馬に乗ってるくらい似合いません。」
「…ほぉう。」
「えへへっ」
……って待てまてマテ自分!何がえへへっ!?
ねぇ、何がえへへなの…!!?
てか私言葉に出してないよね!?
ちゃんと脳内の想像に留めておいたよね!?
…なのになぜ…っ!!
「はっ!先生まさかのエスパーでs((むがっ」
「藤崎。先生は残念だよ。」
「がふがふ、ぶふぅ、ふはっふぉいっ!!
(お願いします、そんな目を伏せて首を振らないでください!!
そんなことされたら私が救いようのない馬鹿みたいじゃないですか!!)」
いつからか生徒指導室に常備されるようになった私専用のガスマスクを押さえつけられながらも
私は必死に反論した。
「…はぁ、先生は本当に残念だよ。」
「……?」
「それをつけていてもお前の言いたいことが分かるようになってきてしまったのだから…」
…そんな、本気で落ち込んでいるような顔をされると私が困る。
「ちなみに藤崎は気付いていないようだがね。」
「さっきのお前の妄想、すべて口に出ていたよ。」
「……!!」
不敵ににっこりと笑う先生。
…いやな予感しかしない。
「さて、もう色々な証拠は残っているんだが言い残したことや言い訳はあるかね?」
なんだか遺言を聞いてもらうようなそんな雰囲気がとても居心地悪い。
さっさと解放してもらえないだろうか。
でもまずはせめて、このマスクを外してほしくて私は必死に肯定する。
そんな私を見て先生は往生際が悪い奴め…と隠そうともせず顔に出してきたが
構わずに私はマスクを取り外してもらった。
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