カリン 2013-01-18 16:53:41 |
通報 |
おばさんから預かったジュースとクッキーを囲み
初めのうちは真面目に考えていたが
そのうちジッと座ってるのにも飽きてきた私は
つい昔のように雄太のベッドへとダイビングし
枕元に置いてあったジャンプのページをぱらぱらとめくり
読み出してしまった。
興味のあるものだけを読み終えると
そのままベッドにうつぶせ状態になり
目を閉じてみた。
(あっ・・・男くさ・・・・・)
とても失礼なやつである。
でも、目を閉じていると
聴覚と臭覚だけが異様に鋭くなるのが分かる。
雄太が少しでも動くと
布のすりこすれる音や
クッキーの甘い匂いなどに混じり
布団から微かに雄太の匂い。
昔とは違う匂いがした。
子供の頃は、土と太陽の様な匂いがしてたのに
いまは、大人の男のような匂いがする。
私が布団をクンクンしてると雄太が笑いながらそばに寄ってきて
「おまえwww
なにやってんだよwwww」
上から両手で押さえつけられた。
「ギブギブ!雄太ギブ!!!」
あっけなく降参。
別に私は何も悪い事はしてないとは思ったが
こういう時は早めに降参するのがセオリーである。
抵抗すればするだけ羽交い絞めにされ
くすぐられるのだ・・・・。
「ったく・・・おまえは犬か!」
と、かなりあきれてるようだった。
トピック検索 |