春―― それは恋する季節―・・・ 「茜」 ふと私は声をかけられた。春の風が心地よい。 「加奈・・・。どうしたの?」 「茜?もう忘れたの?周りお見てごらんよ。」 私は教室を見渡した。なぜか皆,花束を抱え泣いている―。