神薙 悠 2012-12-02 13:24:40 |
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回想Ⅷ~少年期~
その後、川を流れて岸部に着いた僕はアドバイザーの下、応急処置を施した・・・
そして、大佐に連絡を取り直すと、とんでもない事実が告げられた・・・
伝説の英雄・・・THE BOSSがアメリカ製の小型核弾頭・・・「デイビークロケット」で、
ロシアの密林地帯の核研究所を破壊したというのだ・・・。
それを受けて、フルシチョフは報復体制になるまでに至っていた・・・
そして、それを手土産にTHE BOSSがロシアに亡命したと・・・
だが、アメリカ大統領は報復を留めてくれていたようだ。
フルシチョフが報復を撤回する条件・・・それは、アメリカの身の潔白の証明・・・。
僕に課せられたミッションは只一つ・・・「THE BOSS」の抹殺だった。
僕は・・・アメリカ軍の兵士だ・・・
国に忠誠を誓った以上、命令は絶対だ・・・僕は・・・
彼女の組織した元特殊部隊のテロリスト集団・・・「コヴラ部隊」と自分の師を抹殺する・・・
「SNAKE EATER」作戦を実行した・・・。
密林地帯を抜ける途中・・・
何人もの兵士を発見した・・・これは単独潜入だ・・・
アメリカ兵である以上、ロシア軍の兵士に発見されてはならない・・・
効率を考えて、川を渡ることにした・・・
川の中には鰐や吸血蛭が生息していたが、ボスといる間は日常茶飯事だった為、
あまり気にはならなかった・・・
そして、密林地帯の中心部に差し掛かった時ヤツは現れた・・・
蜘蛛の様な動きで宙から降りてきた奴を見て僕は身構えた・・・
「コヴラ部隊か??・・・」
「俺の名はザ・ストラーフ・・・w
お前に本当の恐怖を教えてやろうw・・・」
小高い声で叫びながら、木から木を飛び移りヤツは何かを俺の腕に放った。
「ぐはっ!?・・・チッ・・・ボウガンか・・・」
木の後ろに隠れ確認すると、短い矢が肩に刺さっていた・・・
多少の痛みと共に矢を引き抜くと、足元がフラついた。
「俺の矢にはクロドクシボグモの毒が塗ってある・・・w・・・
毒が回れば神経が狂い、息が上がり、いずれは死に至る・・・w・・・」
ヤツの動きは俊敏で、僕でも確認など不可能だった・・・
そこで、目を閉じ感覚というものに頼ってみることにした・・・。
音や光の変わり目・・・匂いや気配・・・普段的に一番大きい感覚器官の目を塞ぐことで、
人間の他の器官に神経を分散出来る・・・これも、ボスに習ったことだ・・・
僕は逸早く奴の動きを察知し、奴の動きの傾向や趣旨を簡単に掴んだ・・・
僕は銃器を麻酔銃に切り替えると奴の疲労を狙って打ち続けた・・・。
「馬鹿な・・・この俺が・・・本当の恐怖などに・・・」
奴の調子が明らかにおかしくなった・・・
俺は構え直し、目を開いて瞬時のリロードを終えたその時だった・・・
「ストラーフ!!・・・」
そう叫んだ奴は、自身の自爆と共に先程の矢を多量に乱射した・・・
ギリギリのところで木の後ろに回り込み、全てを回避したが
毒が回った所為か、その先の崖に気付かずその隙間に落ちてしまった・・・。
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