神薙 悠 2012-12-02 13:24:40 |
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回想Ⅱ~少年期~
数百年後、僕は母親に押し付けられた名を捨て、
無名の殺し屋として働いていた・・・
勿論好ましいとはとても言えない職業だったが、
僕自身は死ぬわけには行かないと、必死で生き延びていた・・・。
出身であるイーストシティを離れ西側に渡った僕は、
ウェストシティでひっそりと暮らしていた・・・。
そして、人類の文明は時と共に憎み合い、衰退していった・・・
西洋で西暦という暦が発見され、聖母マリア・聖父イエス=キリストとともに、
キリストという宗教団体が出来上がった・・・
だが、当時の人々の大半はイスラームという宗教に属しており、
とても彼らの宗教は受け付けて貰えなかった・・・。
だが、彼らの信教の深さは常軌を逸しており、
時には、魔女狩りなどと言って、罪のないイスラーム市民を甚振っていた・・・。
僕は、当時に生まれた人間ではなく少数派のキリスト教徒に紛れて、
無宗教者として暮らしていた・・・。
僕自身も何かに縋りたかったが、当時の僕は何も信じられず、
只、生きるために足掻くので必死だった・・・。
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