名無し 2012-10-29 16:00:09 |
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「菜奈ー!!」
芸術祭の帰り道雪が声をかけてきた。
「あ、雪!!お疲れー。」
「菜奈こそ!!」
そんな会話をして2人で笑った。
すると雪が「ねぇ、大ちゃんに告んないの?」
「え…?」
菜奈は驚いて雪を見た。
「だって今日ぐらいしかチャンス無いよ?」
そういって菜奈の顔を見た。
その目は真剣な目つきだった。
「本気…?」
「うん。今日言わなきゃ絶対後悔するよ。」
雪の真剣な目つきに菜奈は決心した。
「わかった。今日告る…。」
それから菜奈は急いで家に帰った。
そして大樹のうちに電話をした。
「もしもし?大樹君いますか?」
「俺だけど…?どうしたの?」
「今からそっち行ってもいいかな?話したいことあるの。」
「いいよー。」
「じゃぁ今から行く!!」
そういって電話を切った菜奈は急いで家を飛び出した。
伝えなきゃ…。絶対後悔する…。その言葉が頭の中でこだましてただただ大樹のうちへ急いだ。
そうして大樹の家に着いた頃は息も切れていた。
家から出てきた大樹に真っ先に
「ゴメンネ…。」と一言言った。
そして…。
「好き…。あたし大ちゃんのこと好きだよ。」
と言った。
「芸術祭終わったら…班変わっちゃうでしょ…?そしたら今までみたく話せなくなると思って…どうしても伝えたくって…。」
菜奈は必死に大樹に伝えた。
言葉ではとてもいい表せないような気持ちを…。
大樹は驚いていた。そして一言つぶやいた。
「うん。俺も。」
そう言って微笑んだ。
「だから俺と付き合って?」
菜奈は泣きそうになった。
でも必死でこらえて微笑んだ。そして元気よく
「はい!!」と返事した。
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