私は、小学四年生の槇原 愛梨。 今日、新しい 秋季学園 に転校してきた。 新しい友達はできるか、不安に満ちていた私だった。 秋季学園のピカピカの制服と鞄を着飾りながら、 しっかりと足を地面に張り付け 校門を越えた。 校庭には、音楽委員会のメンバーが フルートやピアノを弾きながら 私を出迎えてくれた。 この秋季学園は小さい学校だった。 音楽委員会の一人の男の子が 「ようこそ、秋季学園へ。」 と声をかけてくれた。