迦楼羅 2012-10-08 19:22:04 |
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「マ、マスター!?いきなり何言ってんの!?」
「あなたは私のマスターです、キョウヤさん、いえ、マスター」
「お、おい見てみろよこれ・・・」
リュウヤが説明書を僕に見せ、読み上げる、
「『初音ミクの起動方法・・・
本体を外光に10秒間当てさせると、自動的に起動します。
起動してすぐにマスターチェックアイコンタクトを開始します。
初音ミクのマスターとなる人物と目を合わせると、自動的にその人物をマスターと決定します。
初音ミクはマスターの言うことだけを聞きます。』だって、」
「え、えーと・・・とにかく、俺はこの子のマスターになっちゃったってこと?」
「ま、まぁそういうことになるな・・・」
「・・・一旦話をまとめよう、俺はゲームを頼んだ、そしたら注文したゲームじゃなくこの子が届いた、そして俺はこの子のマスターになっちゃった、」
しかし、まとめたところで何もならなかった。
「これ、間違って送ったとかじゃないのかな・・・」
「それは無いな、見ろ、ちゃんとお前の名前が書いてある、」
確かにしっかり書いてある
「・・・これからどうすんだ?」
「どうするってっ言ったって、返品しようにももう起動させてしまったし・・・」
「せっかくだからもらっちゃえば?お前がマスターなんだし、」
「ば、バカ言うなよ!こんなの貰ったって・・・」
「とにかくしばらく置いとけよ、」
「う~ん・・・ちょっと説明書貸して」
「おう、」
僕はリュウヤから説明書を貸してもらった、起動方法のあとにこんなことがかいてあった、
『初音ミクの取り扱い説明・・・
初音ミクにはModeチェンジが可能です。
Modeノーマル、初期の状態、
Modeディーヴァ、歌を歌うMode、パソコンと接続し、歌詞を入力するとその歌詞通りに歌ってくれる、
Modeヒューマン、人間の状態に限りなく近づけ、初音ミクに感情を持たせるMode、
なお、Modeチェンジはパソコンと接続し設定可能、接続部は後頭部に配置。』
「私は機械ですので、マスターの好きなようにして構いません、」
「機械」、そう言われてもしっくりこない、この「初音ミク」は機械とは思えないほど、人間にしか見えない、
「とりあえず、今日一日過ごしてみようぜ」
「う、うん・・・」
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