迦楼羅 2012-10-08 19:22:04 |
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「さてと・・・お前ら、突然だが、これを見ろ」
ソウマ先輩が紙を取り出した
「なんですか?これ?」
「『バッドファイター』の公式世界大会の通知」
『バッドファイター』とは、世界的に有名なバトルゲームのことだ、ロワイヤル戦もよし、タッグ戦もよし、一気に4人のファイターが入り乱れるゲーム、もちろんここの部員は全員やっている
「これに俺たちは出る」
「出るってそんなに都合つきますか?学校があるし・・・会場はどこですか?あと申し込みなどは?」
サクラが聞いた
「大丈夫だ土曜日の日本時間午前一時からネット上で行われるから会場とかないんだ、あと、世界大会と言ってもオープンな大会だから素人でも出れる」
「なるほど、それならなんとか出場できますね」
「ということで、明日から強化合宿をはじめる、明日の授業が終わり次第、衣類の替え、それぞれ必要なものを持参し泊まり込みで『バッドファイター』の腕を鍛えて世界大会に望む」
「この紙を見る限り、ロイヤル戦、タッグ戦ありますがどっちに出るんスか?」
聞いたのはリュウヤだ
「どっちにも出る」
「でもタッグ戦の人数足りませんよ?」
「君の弟がいるじゃないか、響夜」
「ちょっと待ってください!あいつはダメです!」
「なんで?」
「いや~・・・ダメなものは・・・」
知人が集まっているとこには兄弟を来させたくない、最近そう思うこの頃
「じゃあ、あと一人どうしてくれる?それとも一人だけ辞退する?」
「い、いや・・・」
「じゃあ、君が一人見つけてきてくれ」
「!・・・いや、その必要はないです」
「どういうことだ?」
「ミクがいます!」
!?
何を言っているんだ僕は?みんなは沈黙している、あまりにも咄嗟だったので、僕も少し混乱していた
「何言ってるの?響夜くん、アンドロイドがゲームできるわけ・・・」
「いや、わかりませんよハルカ先輩、ついさっきミクちゃんに人間の感情を持たせたからできるかも・・・」
「・・・一度だけやってみさせない?」
サクラが言った
「そうだな・・・ミク、ゲームやってみたい?」
僕がミク聞いた
「ゲーム?何かわからないけどやってみたい!」
「じゃあ一回僕のデータでやらせてみよう」
そういうことでミクに『バッドファイター』をやらせてみた、攻撃方法など、基本のことを教え、はじめると、早速相手が見つかった、ここら辺はさすが有名ゲームといったところか
「相手は「meat man」か、世界ランク136位、ユーザーが10万を超えるこのゲームでは結構な実力者といったところか、使っているキャラクターは「カイト」オールラウンダーでバランスが取れているキャラ、手強いぞ」
ソウマ先輩が相手の解析を始めた
「ミクちゃんのキャラは「ミク」!?」
「うんー!私と同じ名前だからこれにしたんだよー!」
「へ、へ~・・・」
「あ、始まるぞ!ミク!」
「うん!」
バトルが始まった、バトルフィールドは立体的で360°フィールドが広がっている
バトルが始まって数十秒後、
「KO!You Win!」
ゲームからDJの声が聞こえた
「・・・」
しばらく沈黙が続いた
「え・・・えちょっ!み、ミクちゃんすごく強くない!?」
「まだだ、二本とったほうが勝ちだからまだある」
そう言ってるうちに二本目が始まった
「Next Batlle・・・Fait!」
今度は数十秒もせずに
「KO!You Win! BatlleFinish!」
また沈黙が始まった
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