迦楼羅 2012-10-08 19:22:04 |
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ひょんなことで、僕は初音ミクのマスターになってしまったわけだが、めんどくさそうになりそうだ・・・
ガチャ
「おじゃまー」
あぁ・・・ホラ、言わんこっちゃない・・・
「おはよ、キョウヤ、リュウヤ・・・って誰!?この子?」
サクラだった
「おはよう・・・まぁ、いろいろあってね・・・」
僕たちはサクラにわけを話した
「へぇ~・・・この子がアンドロイドね~・・・信じると思う?」
「思わないな」
リュウヤが答えた
「こんなどっからどう見ても人間にしか見えねえやつがアンドロイドなわけがねえ」
「でも現にダンボールに入ってここに来たんじゃないか」
「うっ、それを言われると・・・」
「ま、いいんじゃない?友達が増えたみたいで」
「う~ん・・・」
「ま、そう思っていこうぜ、そういかないとこの先もたないだろ」
「・・・うん」
僕は曖昧な返事をする
「マスター、なにか御用は?」
ミクが僕に聞く
「えっ?い、いや今のところは・・・」
「了解しました」
「そういえば、Modeチェンジできるんだっけ?変えてみようぜ、今の状態で行けばミクちゃんがメイドもどきになっちまう」
「そうだな、えーっと・・・説明書を読めばModeヒューマンでいいのかな?」
「それが妥当だな、パソコンで設定可能っつってたな、俺に任せろ」
リュウヤはpcを起動させた、ゲーム研究部なだけにネトゲもよくやるのでpcも高性能なものを使っているリュウヤはネトゲをやりまくっているのでパソコンにはめっぽう強い
「とりあえずミクちゃん、こっち来て」
「嫌です」
「は?」
ミクは表情を変えずリュウヤの言葉を拒否した
「あ~・・・そういや、マスターの言うことだけを聞くっつったっけ?キョウヤ、頼むわ」
こういうところもめんどくさい
「ミクちゃん、リュウヤのとこに行って」
「了解しました」
ミクはリュウヤのとこへ行った
「お前が「ミクちゃん」っていうのもおかしくねえ?お前がマスターなんだから」
「はぁ!?そんなことないって」
「私も思う、ほら、主人なら、命令できるんだから「ちゃん」づけしたらおかしいって」
「そうかな?」
「そうだよ絶対!」
「そんなもんかな・・・」
生まれて女の子を下の名前で、しかも呼び捨てなんてしたことがない
「とりあえずそれは置いといて、接続部は後頭部って書いてあったな・・・っつってもどこだ?」
「どれどれ」
サクラも探そうとする
「髪までリアルだな、人工毛か?」
「アンドロイドのためにそこまでするかな・・・あ、これじゃない?」
サクラが接続部を見つけた、それは髪に隠れていた
「USBケーブル接続か、キョウヤー、ダンボール箱にケーブルがはいってないか?」
「ん?これ?」
「そう、それ」
僕はケーブルを箱から取り出し、リュウヤに渡した、
「おう、サンキュー」
リュウヤはケーブルを受け取るなり、ミクとパソコンをつなげ、設定を開始した
「Modeチェンジプログラム施行、Modeはヒューマンでいいんだよな?」
「うん」
Modeヒューマン、初音ミクを人間に近づけるのだから今の状態より幾分マシだ
「Modeをヒューマンに設定、これでOK!と」
キュイーン
ミクの体から機械音が聞こえた
「どうだ?」
「おはよ!キョウヤ!リュウヤ!サクラ!」
これまた随分変わったな・・・
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