さくら 2012-10-07 03:06:56 |
通報 |
世の中にはあの時があったからこうなった…この瞬間がなければ今はなかった、存在していなかったなど1つのことで運命が変わる瞬間…奇跡があるだろう──────
その数奇な運命がジョジョにはいっぱいある
そのほんの一部を紹介しよう…
(ファントムブラッド)
ジョナサンVSスピードワゴンでの奇跡
チンピラ時代のスピードワゴンが仲間と3人でジョナサンを金目当てに襲い、返り討ちにあう。3人ともボコボコにされるが、スピードワゴンはジョナサンが手加減していることに気づく。新たに大勢の悪党仲間がジョナサンを取り囲むのを見て、彼は叫ぶ
スピードワゴン「やめろみんな!その紳士に手を出すことは…このスピードワゴンが許さねぇ!」
ジョナサン「紳士?」
スピードワゴン「ひとつ聞きてえ!なぜ思いっきり蹴りを入れなかった?あんたのその脚ならよォ、俺の顔をメチャメチャにできたはずなのによォ!」
ジョナサン「蹴る瞬間、君にも父や母や兄弟がいるはずだと思った…君の父親が悲しむことはしたくないッ!」
スピードワゴンは驚嘆しながら”外見や服装だけじゃねえ正真正銘の紳士ってわけか…こいつは精神的にも貴族だ…気に入ったぜッ!”「あんたの名前を聞かせてくれ…」
ジョナサン「ジョナサン・ジョースター」
※このスピードワゴンとの出会いの場面がなければSPW財団もなく、後世の物語が成立しない
ツェペリの死
50歳のツェペリは25歳の時、師のトンペティから自分がどんな状況で死ぬのか予言を受けていた
ツェペリ「ついに来たか、あの予言の時が。これが運命なら、あるがまま受け入れよう!」
タルカスの攻撃で苦しむジョナサンを見たツェペリは、全てが予言通りだと確信しながら、ジョナサンを助けるために死地におもむく(この、目を見開き、足を踏み出して突き進む時の表情がいい)。結果、彼のもとに辿り着けたものの、身体はタルカスに切断されてしまう。上半身だけになったツェペリは虫の息のジョナサンの手を握り、自身の全生命エネルギーを与える
ツェペリ「わが…究極の…わが究極の奥義…ジョジョに捧げる。ジョジョ、継いでくれ、わしの意思をー!!究極!深仙脈疾走(ディーパス・オーバードライブ)!!」“フフ…JOJO、私の生命エネルギー全てを捧げたぞ”瞬時にして白髪になるツェペリ
絶叫するスピードワゴン「こ…こんな!こんなこと!残酷すぎる!お…おっさん!ツェペリのおっさあーん!」
爆発ジョナサンはタルカスを3発で粉砕
作者の言葉が入る--“そしてジョジョはまた受け継ぐ。彼の生き方とその精神を…”。
※「ジョジョ」はこの頃から既に“去った者の意志や精神を受け継ぐ”ことが重要テーマのひとつになっている
※因みに4巻P.132は特に間の取り方が絶妙
1コマ目:自分が死ぬと分かっていてタルカスに向かうツェペリに、スピードワゴンが背後から声を掛ける「ツェペリのおっさん!」
2コマ目:ピタッと立ち止まるツェペリ
3コマ目:緊張の汗を流して振り向くツェペリの目元のアップ
4コマ目:黙って見つめるワゴンの目のアップ
5コマ目:絵の白黒が反転しワゴンが「気をつけろよおっさん!」
6コマ目:返事をせずにクルッと前を向きなおすツェペリ
7コマ目「いくぞ!ジョジョ!」このコマには人物が描かれず、声とツェペリが歩いた後に舞う埃しかない
8コマ目:タルカスの目線で描かれた、ザッザッとこちらに向かって力強く歩み寄るツェペリ。この緊迫感
※スピードワゴンは以後、形見となったツェペリの帽子を被っている
ジョナサンVSディオ最終決戦
「幸…わせ…に…エリナ」
これがジョナサンの最期の言葉だった
エリナと赤ん坊(リサリサ)を逃がした後、炎上しながら沈んでいく船の中で、ディオ(頭部)を胸に抱え込むジョナサン。彼はディオの攻撃で喉に穴が開き、呼吸が出来ず波紋も練れない。
必死になってディオは彼を説得する
ディオ「離すんだ、考え直せジョジョ。お前に永遠をやろうではないか!その傷も治す…エリナと永遠を生きれるぞ…ジョジョ!」
だが反応はない。ジョナサンは目を見開き微笑していた
ディオ「…ジョジョ!?こいつ…死んでいる…!」
敵より主人公が先に死んでしまうという、衝撃的な第1部の最後だった
※ここでエリナが生き延びたからこそ、ジョージ2世が生まれ、ジョセフが生まれ、ホリイと仗助が
生まれ、承太郎が生まれ、ジョナサンの死から103年後に徐倫が生れた
トピック検索 |