咲楽 2012-10-06 21:25:22 |
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その日の夕飯はのどを通らなかった。
ずっと遠くから彼を見つめていた。
「ねぇ樹の事好き?」
急に男子に声をかけられた。
上田だ。それより…あたしそんなに顔に出てた?急に顔が熱くなった。
「え…?なんで…?ん…?」
あいまいな返事をしてやり過ごした。
危なかった。余計に落ち込んだ私は明日が憂鬱になってきた。
お風呂に入ってから外に出るといっちゃんと上田、その他の男子が集まっていた。
気まずいのでそそくと通り過ぎると
「ねぇ」
後ろから声をかけられた。上田だった。
「さっきとおんなじようなこと聞くけど樹の事どう思う?」
またか…
今度はさっきのようにはいかないだろう。
なんせここにいるのは上田と私だけだ。私は
「普通に…いい人だと思うよ」
と答えた。
恥ずかしくて走って逃げた。逃げる途中、上田がいっちゃんに
「大丈夫だって!いけるよ!」と声をかけているのが聞こえた。
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