咲楽 2012-10-06 21:25:22 |
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その日だけで班のメンバーとはぐっと近づけた。
紗那はあまり好きではなかった。でも友達のために一生懸命になれる優しい子だ。ちょっと不良っぽいけど…。てっちゃんは相変わらず遅刻、授業中の睡眠が絶えない。真美はよく後ろから突っついてくる。意外といい班かも…?
いっちゃんは思ってたのとはまったく別人だった。
真面目で頭はいいのに、おもしろい子だ。てっちゃんと仲良くなるのがわかる気がする。
しかもかなりのバスケ好きだ。休み時間も友達と雑誌を見ている。
このバッシュが欲しいだとか何とか…。
そんな彼を私はいつから見つめていたんだろう…
今思うと不思議だ。彼氏もいたのに…
「あっ!!そういえばもうすぐ修学旅行じゃん?」
真美が急に言い出した。
「そうだね…。となると班行動はこの班じゃん!!」
私もつられて答えた。
「彼氏とおソロのストラップかおっかな」
真美の耳元でそっとつぶやいた。でも正直彼氏の事を本気で好きかと聞かれると答えられない。
もともと彼氏が欲しくて誰でもよくて付き合っただけだ。でも形だけでも彼女でいたかった。
もうすぐ夏が来る
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