鳴海 優 2012-08-17 19:00:05 |
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※ユウト目線ではありません
~その日の夜中~
真夜中の住宅街を走る少女がいた。
少女は赤と黒がモチーフの本を携えて、何人もの男達に追いかけられていた
-少女の名前はユウカ、親に見捨てられた挙げ句、借金さえ押しつけられ、現在は借金取りから逃げ回る日々
ユ「いつか絶対…報われる日が来る…来る…!」
ユウカは祈る事しか希望が見えず、祈り、逃げている
ちっとも嬉しくは無いが、逃げ回ったおかげでここ付近の裏道は知っている
◆◆◆◆◆◆◆◆
どうやら撒けたらしい…
ふぅとため息をつき、抱えていた本をめくった
しかし、この本は全て白紙のページ、タイトルすら分からない
何故大事なのかと言うと、この本は亡くなってしまった、大好きだった祖母の唯一の形見だからだ
何故かめくると祖母と一緒だった時間が脳裏に蘇るのだ
本を閉じ、空腹を抑えるために食料を探しに行く
しかし真夜中だ、店どころか家すらも明かりが無い
ふらふらと重い足取りで道路を渡る
ユ「いっ…!!」
車道を渡る途中、突然の頭痛がユウカを襲った。
そこに二筋の光が見えた。しかし幻なんかではない
光はこちらへと迫ってくるトラックのヘッドライトのものだ
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