蒼空 2012-07-20 23:04:39 |
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って言っても、爆弾なんて普通仕掛けるか?俺はいくら信頼している兄貴が言ったことでも、そんな現実で有り得ないことを信じれるはずもなく。
そのまま教室に戻ってしまった。丁度担任らしき人が向かいの階段から登ってきた。
「緑川君だね?この間もお話ししたけど、私が担任の佐藤だよ。」
愛想良く話しかけてきた担任の佐藤先生。五十代前半と言ったところだろうか?確かに前に転校手続きをしに来たときに、少しだけ会話を交わした。だが俺の記憶力は鶏並だ。正直あんま覚えてねーわ。
「今日から宜しくお願いします。」
とりあえず、負けず劣らず愛想良く返事をした。先生と一緒に教室に向かいながらふと思い出した。そういや兄貴の話本当なのか?
「先生。今日学校って何もないんすか?」
なんて、遠まわしに聞いてみた。
「ん?何のことかな?行事は無いんだけれども」
悩みながらそう返ってきた。
「そうっすか」
俺も笑いながら軽く返した。
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