蒼空 2012-07-20 23:04:39 |
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少しつけたしします;
「はあっ…いきなりなん…」
「すごいぞ!!」
俺は息切れしてる聖川の肩を掴む。
「やっぱり爆破予告は来てたんだ!!」
興奮。
いまの俺にはその言葉がぴったりかもしれない。
「職員たちも言ってたしな…。つか離せ」
「あ…ごめん」
冷静な聖川の言葉で、俺は掴んでいた手を離す。
「でもよお、この学園に爆弾があるとしたらいつ爆発するんだ?」
「わかんねぇ…」
一瞬で俺たちの顔が青ざめる。
「「いつ爆発してもおかしくない…」」
その言葉を発してから、少し俺たちは固まっていた。
タッタッタ・・・
誰かが階段を駆け上がる音で我にかえる。
俺がまだ固まっている聖川を起こそうとしたとき…
一瞬。
ほんの一瞬だが俺の隣を女子が通った。
顔はよく見えなかったが、携帯を握りしめていた彼女。
今、生徒は自習してるはず…
好奇心なのかわからないが、俺の身体は勝手に動いていた。
___屋上のすこしさびたドアを開ける。
「…爆破まで、あと10時間。」
彼女のその声が、少し強い風で消えていきそうだった。
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