米田竜也 2012-06-17 22:10:54 |
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「よーし、ハムレット、マクベスさん、練習しましょ?」
先程出来上がった衣装(仕様人の服みたいな)を来て、
自前の眼鏡を掛けて言うと、マクベスさんとハムレットが驚いた顔をして私を見た
どうせ、似合ってないとでも言うんだろう
「…お前、似合ってんじゃねーの?」
「あぁ、予想外だよ」
「うっさいわ、あほ!
マクベスさんは絶対ハムレットのが可愛いとか思ってるでしょ~」
「なっ、思ってねぇよ!」
冗談交じりに言ったのだが案外あたりだったらしく
少し慌てたように返答をするマクベスを見てケタケタと笑う圭佑
するとハムレットがパンパンっと手をたたき、練習を開始させる
まずは一幕、一番最初のシーンから。
最初は、まずマクベス先輩扮する王のシーンから始まる
「王とは、こんなに裕福かつ孤独な物なんだな。
確かに裕福な生活をおくられるかもしれないが、
その反面では、
政治の裏で行われる工作、犯罪人の処刑、ましてや罪のない人まで殺さなくてはならない
それ以上の表に出せない物や政治の仕事を山ほどしなくてはならない。
人に頼られ、時には反感を買い、誰も頼る事が出来ない...」
「いいえ、違いますわ。
確かに、辛いお仕事をこなさなければならないかもしれません。
ですが、貴方は一人ではない。
周りには貴方を何より考えてくれる人が、
必ず居るはずですもの。」
流石マクベスさん、王役は演じ慣れているのか、立ち回りが堂々としていて
練習だというのに、見ていて圧倒される。
反してハムレットも、
女役は数回演じたことがあるらしいが、
それだなのにあの女より女らしい立ち振舞。
圭佑より女子力が高いんじゃないのか?と思う位かわいい。
ジュリエットのおかげもあるのだろうが、
皆が見とれていた。
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