穴はさほど深くもなく、くるぶし程度のものだった。 それでも、有るはずのものが無いことに対応は利かず、俺はそのまま転倒した。 実際の工事現場よりも大分手前で。 羞恥心より先に鈍い痛みが頭を襲う。 そうして目の前が真っ暗になった。