鐐乱 2012-01-25 23:01:14 |
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『無音、の、音、』
毎日毎日同じ日々が巡り巡って繰り返される。
それこそ永遠の終身刑を言い渡された罪人のように...長く、長く。
嗚呼、僕は後どれだけこのつまらない日々を過ごさなければならないのか。
別に僕は自殺志願者ではないけれど、流石に是だけ同じ毎日を繰り返せば誰だって堪える。
僕は都合良く自分の考えに他人を巻き込んだ。
「はぁ...。」
何度聞いても鬱陶しく聞こえる溜息を吐いてみる。
つまらない...
朝の晴れ渡った空の下、僕の思考はその言葉でいっぱいだった。
学校に着くまでの時間―
学校に着いてからの時間―
そしてその後の時間でさえも僕はこの言葉を言い続けなければならないと思うと本当にうんざりしてくる。
苛々する....
だんだんと歩行速度が早くなる―。
苛々する...
更に歩行速度が増すのが分かった―。
苛々する..
歩行速度はだんだんと音を変えて行く―。
苛々.
苛々苛々苛々―
―プツンッ。
嗚呼...、何故だろう。
僕は自分の気付かぬうちに、学校へ辿り着いていた。
いや...、気付かなかったんじゃない。
そう―。
気付かぬふりをしていたんだな―
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