「いいよ。実際にそうなんだから。さあ、立って。直ぐに行こう。」 促すと円は動きだした。 「ヤス君も連れていく?起こす?」 円は立ち上がると、隣でヤス君が寝ていたことを思い出し、そう訊いてきた。 夢の中で小桃はヤス君については何も言わなかった。しかし円と二人で来るように条件をつけていた。 「ヤス君はそのまま寝せておこうよ。二人で行こう。」