さよならと出会うそんな日まで【創作NL/募集】

あ、自己紹介しないと！私は白銀真凜、学年は高校一年、年齢は………２５歳くらいかな？
（自分の顔の前でひらひらと振られる手を見て我に返り。ひとまず自己紹介をしておこうと思い自分の制服を正すと相手に向き合って口を開き）

俺は成瀬紘也、高校2年だ……って！？んん？ちょっと待ってくれ、高校1年で25歳って……ああ…そういう…
(流れで自己紹介をしたがよくよく考えれば彼女の自己紹介の内容は明らかに可笑しく、素っ頓狂な声をあげてしまうが、冷静になって考えて何かを察すれば少しだけ可哀想なものを見るような目になって、この学校の1年生に10年近くも留年している問題児がいるなどという噂はこれまで聞いたことが無かったが、知らなかっただけでそういう生徒も居たんだなと一人納得をしていて)

まぁ正確には25歳なだけであってまだ16歳であり………なんて言えばいいんだろう。
(自分がなんであるかどう説明すればいいのか分からなくなり腕組みをしてうーん、と考え込み)

…あー…とりあえず他に用がないなら俺はこの辺で…
(要領を得ないような彼女の発言に、あまり関わらない方がいい人種かもしれないと内心少しだけ失礼なことを考えながら、適当な流れでこの場を立ち去ろうとしていて)

ちょ！ちょ！ちょ！待ってくださいよぉ！
(先程の能天気な顔とはうってかわってすがり付くように相手を引き留めるように制服を思い切り引っ張り)

おう！？な、なんだよ…まだ俺に何か用か？
(思いっきり引っ張るようにして引き止められ、足を止めれば怪訝そうな顔で相手を振り返り、まだ自分に対して因縁をつけるつもりかとでも言いたげに少し面倒そうに問いかけて)

…鏡、とか持ってません？話はそれからです。
(今何を言っても信じてもらえそうにないためとりあえず自分が何者なのか証明しておいた方がいいと感じしばらく考えてから鏡を持っていないか尋ね)

鏡なんて何に…って、え？嘘だろ！？
(相変わらず状況が理解できず、今度は鏡を要求されて困惑しながらも手元にあっただろうかと考えを巡らせ、たまたまチラリと視界に入った窓に自分の目の前にいるはずの彼女だけが写っていないことに気付いて驚愕して)

………他の人には頼れないんです。だって今までであなたぐらいですもん、私の姿を見ることができた人は。
（相手が窓に映っていない自分の姿を見つけたのに気づき、まぁ結果オーライか、と一息ついてから少し寂しげな眼で話を始め）

まさか、マジで幽霊なのか…？いや、この際それはもう良いとして…俺に何をさせようっていうんだ？
(鏡に写らない姿、そして他の人には見えないという言葉が示す答えはただ一つで、これまでに無いほどの異常事態だが不思議と心が落ち着いているのは彼女があまりにも幽霊らしくない幽霊だからなのだろう、寂しそうな表情を見ると放っておけないのか話しを聞く姿勢になって)

フフフ、紘也さんが理解の早い人で助かります。(相手が自分を幽霊だと認識した、その早さに感心して。彼が自分の話を聞いてくれそうな姿勢になったのを見計らって不敵な笑みを浮かべながら彼に近づいていき)

普通ならあり得ないことだけど、この目で見ちまったもんはしょうがないしな…それで、俺にどうして欲しいんだ？誰かを呪う手伝いとか恨みを晴らす手伝いをしてくれみたいなお願いは無理だぞ
(オカルトなどを全面的に肯定する訳でもないが、この目で見たものは信じる質で、幽霊と認識せざるを得ないならばそういうものとして受け入れることにして。改めて用件を尋ねながらホラー映画などに出てくる幽霊にありがちなネガティブな感情によるお願いは聞けないと念押しし)

フンッ、そんなブラックなことはしませんよ。私はパンツに至るまで全て真っ白と決めているのです！
(相手の言葉を鼻で笑うと高校一年生の女子とは思えない下品な言葉を堂々と口にして)

さらっととんでもないこと暴露したな…と、すると用件はなんなんだ？未練でも解消して欲しいとかそんなとこか？
(彼女の発言を聞くと流石に冗談だろうと思い、冷静なツッコミを返しつつも思わずスカートの辺りに目がいってしまったがすぐに頭を振って邪念を追いやり、そういった後ろ暗いことではないとして幽霊らしい願いというと生きているうちにやり残したことをやりたいとかそんなとこだろうかと推測して問いかけ)

そうです！未練！いやー、紘也さんが話の早い人で助かります。
(相手の問いかけに笑顔で頷くと彼の理解力の高さに感心して目を輝かせながら先程言ったことと同じような言葉を繰り返し)

まさかとは思ったけど、本当にそんな漫画みたいなことがあるんだな…で、その未練ってのは簡単に解消出来るもんなのか？
(当てずっぽうで言った内容がまさかのドンピシャで、思わず苦笑いをしてしまえば本題へと入り、協力してみてもいいがあまりにも面倒なことなら断るつもりでそう質問を投げかけて)

さ、さぁ？どうでしょう………。
（ふと自分の未練がなんなのか忘れてしまっていることを思いだし。しかしここまで話を引っ張った以上今更忘れました、とは言えずとぼけて見せて）

どうでしょうって…ここまできて勿体つけるなよな、そこを答えて貰わないと俺も動けないだろ？
(まさか彼女が自分の未練を忘れているなどとは夢にも思わず、呆れ顔で小さくため息溢すと本当のところはどうなのかと問い詰めて)

………ああっもう！忘れちゃったんですよ！もう何年も前の話ですから！
（なおも問い詰めてくる相手にきまりが悪くなり本当のことを言うか迷った結果結局逆ギレしながら投げやりに本当のことを話し）

あー…そのパターンは想定してなかった…今からサービス対象外ってことで帰っちゃダメ？
(思っていたよりも面倒な事になってしまっているようで、早速先行きが暗い事態に頭を抱えて、チラリと彼女を一瞥しては冗談か本気かそんな風に言ってのけて)