日向創 2026-04-26 21:51:07 |
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・・・雨が降る前の匂いがする。
なんていうかさ、あの匂いって不思議だよな。
まだ雨は降ってないのに、「もうすぐ降る」って分かる感じがする。
俺はあれを嗅ぐと、少しだけ落ち着くんだ。
地面が湿る前の、乾いた土と空気が混ざったような匂い・・・どこか懐かしいっていうか。
でも同時に、ちょっとだけ不安になる。
空が暗くなって、風が変わって、「何か起きそうだ」って思わせるからかもしれない。
・・・希望とか絶望とか、そんな大げさな話じゃないけどさ。
ああいう曖昧な瞬間って、嫌いじゃないんだ。
・・・なぁ「月の錯視」って知ってるか?
月って、地平線の近くにあるとやたらデカく見えるだろ。でも実際の大きさは、空の高いところにある時と全く同じなんだ。
理由は完全には解明されてないけど、人間の脳が“遠くにあるものは大きいはずだ”って勝手に補正するせいらしい。
つまり、オレたちは月を“見てる”んじゃなくて、“そう見えるように解釈してる”ってわけだな。
・・・ちょっとゾッとしないか?
自分が見てるものすら、全部がそのまま正しいとは限らないってことだ。
夕日が眩しいな・・・
なんていうかさ、ああいう景色を見ると、少しだけ現実から切り離されたみたいな気分になるんだよな。昼間の騒がしさが嘘みたいに静かで、全部がオレンジ色に染まっていく感じ。
夕日って、終わりの象徴みたいに言われることが多いだろ?でも同時に、「また明日が来る」って証でもあるんだよな。
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