妄想書いてくれませんか?

妄想書いてくれませんか?

星瀬恋歌  2025-03-01 19:22:26 
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毎日書けるか分かりませんが高頻度で書く予定です!
みなさんも妄想書いてほしいです!
たまにすごい妄想とかあると思いますが
見逃してくださいw
いろんな方の妄想聞きたいのでいっぱいコメください!


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  • No.79 by 想恋  2025-11-01 19:48:55 

続き
==

どれくらい歩いたのか分からない。
 夕暮れが街をオレンジ色に染め、怜花は細い路地に迷い込んでいた。
 さっきの出来事が、まだ胸の奥で冷たく疼いている。

 ――自分は、幽霊なんだ。

 その事実をどう受け止めればいいのか、怜花には分からなかった。
 ただ、人の声のするほうへ歩きたくなった。誰かに気づいてほしくて。
 でも、通りすがる人たちはみんな、彼女を見ない。

 そんなとき、路地の奥で、誰かがしゃがみこんでいるのが見えた。
 制服姿の少年。壁にもたれ、膝を抱えている。

 怜花はそっと近づいた。
 「……大丈夫?」

 返事はない。
 けれど、彼の前髪の隙間から見えた碧い瞳が、ちらりとこちらを見た。
 その色は、勿忘草と同じ淡い青――だけど冷たく鋭い光を宿していた。
 思わず、肩が跳ね上がる。
 

 「……なんだ、おまえ。声かけんなよ」
 少年は低く言った。

 怜花は戸惑いながらも、ハッとして彼から目を逸らす。
 「えっと……ごめんなさい。でも、なんだか寂しそうだったから」

 「寂しい? ……は。人の顔も見ねぇで勝手に決めんな」
 言葉は冷たいけれど、どこか震えていた。

 怜花はその声の揺らぎに、なぜか懐かしさを感じた。
 「ねぇ……あなた、私のこと見えるの?」

 少年――翔太は、眉をひそめた。
 「見えるけど。何言ってんだ? 当たり前だろ」

 「本当に……?」
 怜花は恐る恐る、手を伸ばした。
 彼女の指先が翔太の肩に触れた――瞬間。

 すり抜けなかった。

 温かい感触があった。
 怜花は息を呑んだ。翔太も同じように驚いたようで、肩をすくめる。

 「おい……今の、なんだ?」

 怜花は小さく笑った。
 「……よかった。あなたには、ちゃんと……私、いるんだね」

 翔太は顔を背けた。
 「意味わかんねぇこと言うな。……幽霊かよ、お前」

 怜花は黙って頷いた。
 そのとき、沈みゆく夕陽がふたりを照らし、影を伸ばした。
 怜花の足元には、やはり影がなかった。
 でも――翔太の影の隣に、淡い光のようなものが寄り添っていた。

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