妄想書いてくれませんか?

妄想書いてくれませんか?

星瀬恋歌  2025-03-01 19:22:26 
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毎日書けるか分かりませんが高頻度で書く予定です!
みなさんも妄想書いてほしいです!
たまにすごい妄想とかあると思いますが
見逃してくださいw
いろんな方の妄想聞きたいのでいっぱいコメください!


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  • No.78 by 想恋  2025-11-01 19:40:18 

続き。
==

花畑を抜けると、舗装された道があった。
 見覚えはない。でも、足が勝手に前へ進む。歩きながら怜花は思う――なぜだろう。何かを探している気がする。

 やがて街が見えてきた。
 ビルの影、信号の赤と青。人の声、車の音。懐かしいのに、遠い世界のようだった。

 「……すごい。にぎやか……」

 怜花は通りを歩いた。制服姿の学生たちが笑いながらすれ違う。主婦が買い物袋を提げて横断歩道を渡る。
 どこかで焼き立てパンの匂いがして、思わずお腹を押さえた。けれど――音はしても、空腹の感覚はなかった。

 そのときだった。
 曲がり角から、ひとりの男性がぶつかってきた。

 「きゃっ……ごめんなさ――」

 言葉が途中で止まる。
 男の身体が、怜花の胸をすり抜けた。

 透き通った冷気が一瞬、全身を貫く。
 怜花は慌てて振り返った。けれど、男は何も気づかず、スマホを見ながら歩き去っていった。

 「……え?」

 両手を見る。指先が少し震えている――いや、震えて見えるだけだった。
 陽の光の下で、指先が淡く透けている。
 手のひらの向こうに、勿忘草の青い影が重なって見えた。

 「私……どうして……」

 視界がにじんだ。涙が頬を伝う感覚はあるのに、地面には落ちない。
 それは、空気に溶けるように消えていった。

 ――その瞬間、胸の奥に鋭い痛みが走った。
 何かが壊れる音がした気がする。記憶の断片。
 夜の道路。誰かの叫び声。眩しい光。

 怜花はその場に膝をついた。
 「……私、死んでるの……?」

 街の喧騒の中、誰も彼女に気づかない。
 それが何よりも、恐ろしかった。

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