『蚕繭』 2024-08-25 20:21:07 |
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(/今でさえこれですものね……桑嶋はまだ個展の時の春翔さんのお洒落の印象強くて“孔雀”言うてますし……。それはそれで面白い…かも…?
その場合くそでかモップ犬がルンルンで走り回るのを必死になって引っ張る飼い主ですね……。しかも引き摺られ気味……所によっては拒否犬もしてそうです。
お顔には出ないんですよねこれが~!本人的にはふわっふわのお花が大量に舞ってるのですがね。独り言にも多分「楽しいです。」ってめちゃくちゃ溢れてきてますよ。
天災でしかないですもんね、桑嶋。見た目が完全なお化けなので……その辺の木の棒とかオモチャの柔らかい剣とかでポコポコやられてます。風景は覚えられるのに道は覚えられない桑嶋マジック…まあ今後の恩恵に期待して頂く事でチャラに…なりますでしょうか……?多分十回目の迷子辺りで美術商さんが投げ付けた代物です。本当に大変だなあ……。
良いですね~!その辺りは後々にごゆっくりと……。
そうですねえ…やりたい事で一番に思い付くのといえば、桑嶋が揉め事か何かで手を怪我するやつでしょうか。それで慌てる周りと「大丈夫ですよ。」ってきょとんと冷静な桑嶋の温度差とか……?如何です……?)
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( 彼の言葉を珍しく大人しく待つ事少々。動いたその手が己から迷子札を取り去ったのを認め、捕まえていた指も外す。「ありがとうです。」渋いような引いてるような顔つきも見えているのかいないのか、一方的な礼を呑気に告げて彼の案内に付いて歩き出す。その道中、「少し前に外に出ました。そしたら綿毛が飛んでいて、ふわふわしていたので追っかけてました。」という迷子の経緯になっていない経緯やら、「アンタと居た人からお仕事貰いました。壁に飾る小さいのが良いそうです。画材は何でも良いそうなので、パステルと水彩にしました。」と今に全く関係無さそうな、いつぞやの個展で彼と居た女性の話など、一人ぺらぺらと案内役へと流し掛ける。――暫し。暗さの増した空の下、やっと口を止めたかと思えば、だらり垂れていた片手を持ち上げて徐に一方向を指差して。「あれです、オレの家。」流石に自宅の形くらいは覚えていたらしい。指した先には、三世帯の家族が住んでもまだ余裕のありそうな、赤い屋根が特徴のだだっ広く幅を取る平屋。「帰れました、良かったです。」玄関先の軒下まで辿り着き、喜びを一本調子で表した、その直後――ぽつ、と地に斑点を作った雨粒が、もう限界と言わんばかりの勢いで一気に空から落ちてくる。「……すごい音ですね。」そちらに気を取られてぽかんと間の抜けた言葉と共に豪雨を見上げた後、すぐに興味が失せてまた彼へと視線を戻し、「…家、上がりますか?」かくり首を傾げてそう問いながら、鍵の掛かっている気配も皆無に開くドアの内へ自らが先に入っていく。)
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