『蚕繭』 2024-08-25 20:21:07 |
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(/ま、まあ今でも意思疏通が全く出来ないわけではないので……。「またやりました。」みたいな感じでお互いのそのそ起き上がる状況…?シュールですね…?
表情が伴わないですからね~…ちょいちょい「ふざけてるのか。」というツッコミ入れられてそうです……。
おっ、大正解です。気軽に生死を行き来してる上にあっちこっちフラフラ、言うことも利かない、人と関われば迷惑かけてる問題児に胃薬手放せない美術商さんが桑嶋の契約画商さんです。……可哀想ですね……。
絵なら全般好きなので、嫌がるなんてまあまず無いですねえ。むしろわくわく楽しみながら描いてくれますよ。やばい人はやばい人なので、今後もその認識で良いと思います。
春翔さんにおかれましては物凄い災難でしたものね…。絵の時以外の腕力は大体あんなです。お化け退治と称した子供からちょいちょいああいう目に遭ってます。“桑嶋の直感”とかいう世界で一番頼れない道標……あまりに多発するから美術商に対策されました。
仲良くなった後ならめちゃくちゃ解り易い感情を絵に籠めてくるんだろうな~とふわふわ妄想しております。こういう何でもない設定とかも考えるの楽しいですよね~!ふふ、勿論ウェルカムです!!)
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( 歩いていく内に空は暗さを増し、湿気を素直に含む癖っ毛は余計にぼわぼわと膨らんで自由奔放に跳ねる。雨が降る気配を間近に感じながらも、のんびりゆったり分かれ道で時折立ち止まっては右左と景色を見回して、「……此方で。」己の行きたいままに従いまた足を踏み出す。そうして何度目かの十字路、丁度角を曲がった瞬間何かにぶつかって、その勢いで身体が二歩程後ろに退いてしまう。幸いと言うべきか石塀に背が当たった為に転ばずに済み、そのまま声のした方を向けば見覚えのある顔が。「……ええと……孔雀の…」遠慮を知らない視線を彼へとじっくり注ぎ、僅かに首を傾げる事数秒、「……春翔さん。」やっと思い出した名を口から溢した次の瞬間、彼の携帯を持つ手をがっと握って一歩大股に近寄り、「お久しぶりです。」先ずは再会のご挨拶を。それから、「困ってます、助けて下さい。」とこれまた率直に捕まえた理由を告げる。「家が何処か解らなくなりました。連れてって下さい。」彼是と一方的に事情を伝える割に、やはり焦った様子も見当たらない淡白な調子。その返事を待つように少しの間沈黙したが、不意に小さな声を上げればもう片方の手で自分のズボンのポッケを探り、「これが家の場所です。」取り出したのは、自身の住所が刻まれた犬猫向けの迷子札。金属製の丸いそれを彼の鼻先へと突き付けて、「お願いします、連れてって下さい。オレじゃ解りません。」有無を言わさない、否、断られるなど微塵も思っていない態度で次々と言葉を進めて救助を彼へ求める。)
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