保健室とは名ばかりで【オリナリ】

…ナンパて…お前ら仮にも高校生だからな…？マシになるなら…いい…のか…？…そんな事より、そのやまたん、ていうのやめて欲しいんだが…一応俺は教師で、そっちは生徒なんだからな…まさか、他の先生にもそうやってあだ名で呼んでないよな？
(気を紛らわす方法がなんとも相手らしいなと思いつつ苦笑し。先程から気になっていた自分の呼ばれ方について突っ込みを入れ)

ひひひ、あたしらがまじでイケてるって証拠よ～。でもチカから聞いたのはまじ笑えんの！決め台詞「俺で妥協しない！？」とかありえんっしょ！
(大和の顔を見ながらにやにやと笑い、顎に手を当てて。ぱっと顔を明るくしてはバイクに乗っているようなジェスチャーをしながら最後の一文を口にして。思い出し笑いしながら保健室の机をばんばんと叩いて)

え、やまたんって響きかわいくね？あたしいいと思うんだけどな～。他にはね～、あきちゃんとかセレピとか呼んでるよ～！
(大和の言葉に少し不服そうにして。相手の疑問には笑顔で指折り数えながら答えて)

…男としてもちょっと引くな、それは…妥協案として自分を提案している時点でダメだろ…
(淡々と作業を進めながら、いつもの調子で返し。消毒を終えるとガーゼを傷口に当て、包帯を巻いていき)

…秋山先生をあきちゃん…セレナ先生を…まぁ、怒られない程度にしておけよ…
(突っ込むのが面倒になったのかそこで台詞を切り、不織布テープで包帯の端を止めると手当ては完了し、物品を片付けると日誌をつけ始め)

でしょ～！？ほんっとまじうける！聞いた瞬間大爆笑したもん！そのあとモテるねぇって言ったらチカにやんわりチョップされたけど～！てか思い出したら笑い止まんね～！あっははは！！…あれ、もう終わってる～！やまたんのおかげで痛くなかった～、あざまる～！
(げらげら笑っていると包帯が巻かれている自らの指に気づいて。目が輝いている笑顔で大和にお礼を言って)

もち分かってるよ～！校長とかは流石にちゃんと呼んでるし～……あれ、なんそれ日誌？見てていい？最近友達がよく行ってるし、名前載ってるか見たいし～。
(笑顔のまま返すと、相手が書いている日誌に目が止まって。近づいては日誌を覗き込んで)

…痛くなかったなら良かった。気を付けるんだぞ
(礼を言われると少し目線を逸らして)

…これは個人情報だからな…余り進んで公開するモンじゃ無いんだが…お友達の名前は載ってる。…そう言えば同じ様な話してたな…
(手元を覗き込まれると反射的にサッと手で隠し。単なる興味本位だという事は解っているので全否定しない様にして)

あいあいさー！気をつけまーすっ！
(敬礼ポーズをとって、ふざけたように笑い)

あ、まじ？そーいうのに名前載ってるのなんか嬉しいよね～……あのさ、多分怪我で行ってると思うんだけどさ。なんて言ってた？こけたとか？
(にこにこと笑いながら話すが、ふと真剣な顔になって)

ほんとに頼むぞ…
(ふざけた様子の相手に少し呆れた様子で返し)

…いや、特に何も言ってなかったな…怪我したから、手当して欲しい、って…擦り傷と打撲…ん？なんか訳アリ…か？
(相手の様子を見て当時の事を話しながらふと、何かを察した様子で問いかけ)

…あー、そっかぁ。その子さ、あたしの親友なんだけどね。いじめられてんの、単刀直入に言うと。誰にされてんのかは知らないけど…やまたんも、また話聞いたげて。あたしらもちゃんと聞いてあげてるけどさ、やっぱ大人に相談すんのがイチバンだし。
(真剣な顔のまま、深刻そうに話し始めて。優しげに微笑み、「お願いね」と大和をじっと見て)

…そういう事だったのか…まぁ、本人から聞かない事にはこっちは動けないからなぁ…また何かあったら何でも言いに来い、としか…解った、注意して見ておく
(真剣な顔のまま話す相手を見ていて、本当に友達を大事にしているんだなと感じ。こちらも話しながら教師の顔つきになると励ます様に肩を叩き。ちら、と時計を見ると始業の5分前で)

…そろそろ、次の授業始まるぞ。遅れたら不味いんじゃないか？

…ん。あんがとね、やまたん。
(肩を叩かれると、嬉しそうに微笑んで)

あ、まじ？…そうじゃんやっべ、次数Cだし！先生まじめんどいし行くわ～！
(大和の言葉に少しいつもの調子に戻ると、次の授業を思い出してげぇっと引きつった表情をして立ち上がりながら)

…それが仕事だからな
(微笑んだ相手を見て少しほっとし)

っあ、暫くは急な動きとか激しい運動はなるべく避けた方が良い。割と出血してたからな…注意しておくんだぞ
(立ち上がった相手を見て、くれぐれも、と付け足すと見送るために自分も立ち上がり)

…またいつでも来い…怪我した時は、な

おけおけ～！そんなら午後さ～、体育あんだけど休んだ方が良さげかな～？また見学届取りに行こ～。
(笑顔で大和に顔を向けると、うーむと考える様な仕草をとって)

はーいっ！あんがと～、やまたん！んじゃ、ばいばーい！
(ドアを開けると、笑顔で相手に手を振って保健室を後にして)

…無理するな、とは言うが、サボれ、って意味じゃあ無いからな
(軽く返す相手を嗜め)

…ま、元気なら何より、って事で
(笑顔で去って行く相手を見送り、小さく息をついて)

…さて、と…まとめの続きと…あ、自販機でお茶買ってこよ
(ドアを閉めると今後の予定を考えつつ部屋内をウロウロし、ぽんと手を叩いて財布とスマホを持ち、保健室を出て)

今日は誰が来るやら…穏やかな１日でありますよーに…

名前/三浦　響　(ミウラ　ヒビキ)
性別/男
学年/3年生
容姿/若干赤みのあるウルフカット。目尻の下がった猫目
性格/人の懐に入るのが得意だが、どこか捉えどころのない性格。高頻度で授業を抜け出すサボり癖あり受験生

せんせ――あれ、誰もいない。
(ガラガラと扉を開けると無人の保健室に拍子抜け)
……ま、怪我したわけじゃないし別にいいか。お邪魔しまーす
(周囲に人の気配がないことを確認すると、コンビニの袋片手に入室し)

…いつものが売り切れてた…これ美味いのかな…ひっ！
(普段買っているお茶が売り切れだった事がショックでとぼとぼと保健室まで戻り、引き戸を開けると相手の後ろ姿が見え、思わず声をあげて)

…鍵かけ忘れたかー…今日は？何の用で？
(頭を掻きつつ、相手が誰なのか解ると普段の調子に戻り話しかけつつ椅子に腰を下ろし)

――あ、おかえり先生。これ差し入れね
(背後からの物音に視線を向け呑気にひらひらと片手を振れば、お茶菓子の入ったコンビニ袋を差し出し)

んー……、強いて言うなら暇潰し？授業つまんなくて抜け出してきちゃった
(数秒ほど考え込むも、悪びれる素振りもなくさらりと告げて)

おかえり、て…ここはお前の部屋か…？差し入れ？俺にか
(じっと相手からは目線を逸らさず言い。袋を受け取ると「貰うような事何かしたっけ？」と首を傾げ)

暇つぶし、ねぇ…俺を暇つぶしに選ぶと、高く付くぞ
(相手の返答に少し呆れ、苦笑混じりに返し)

口止め料って言った方がわかりやすかった？俺が此処に居ること、担任には内緒にしといてね
(悪戯っぽい笑みと共に、しー と人差し指口に当て)

先生の仕事の邪魔はしないから安心して。隠れ場所だけでも確保できれば俺的には満足なんで

…先生に逃亡隠蔽の片棒を担がせようとしてるな？…っは、立派な不良生徒だな…取り敢えず座れ
(口調は悪いが本人は軽い冗談程度に思って発言し。入り口から1番遠いベッドを指差すと、座る様に促し)

…そうしてくれると有り難いよ…因みに、なんの授業だ？
(自分はデスクに座ると相手が座っているベッドからは顔を逸らしパソコンを開き。ふと興味本位で尋ね)