アスティ 2024-06-05 12:58:40 |
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(二人の物言いに、蛇に睨まれた蛙のように一瞬立ちすくみ、後ずさりする男。手にした刃物の存在を忘れてしまったかのように顔色を青くすると、自身が連れた駱駝の手綱を取り)
『クソっ、馬鹿にしやがって。どうせ水は乾く土地だ。…命だってそうさ』
(捨てるように呟くと、駱駝を走らせ逃げるように去っていき)
胸糞悪い連中だぜ、あぁいった輩はよ。行き倒れの旅人装って、助けてもらった先で殺して奪うんだろう。
(ふと、アスティと出会った先で対峙した山賊連中を思い出しながら、こういった賊の類の習性を呟いて。そうこうしているうちに陽が傾いてきたのを感じ)
少しこの辺りで休憩しようか。
意外と夜、気温が下がってから移動する方が楽かもしれないなぁ。
アスティ、腹減ってないかい?
(気分を切り替えて、湧き水を両手ですくい顔を洗うと、その冷たさの心地よさに笑い)
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