アスティ 2024-06-05 12:58:40 |
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…そうだよ、アレは私が呼び出した。ロゼだって本当はもう気づいてるんでしょ?…誰だって身近な誰かの裏切りは認めたくないものだよね、そんな筈はない、何かの間違いだ…って。…だからその先に絶望しかないと知りながら全てが思い違いであって欲しいと願い、答えを求めずにはいられない…
(困惑や動揺が綯交ぜになった彼の言葉に足をピタリと止めると、口元に手を当ててクスッと小さく笑うような動作をしては後ろを振り返って。疑問を投げかけている風でいて、実際にはまだ不明な点はありこそすれ大体の答え合わせは頭の中で既に済んでいるのだろう、そんな彼の思考を見透かし揶揄すれば剣を鞘からゆっくりと抜く。それとほぼ同時に自分たちが侵入した入り口の方から全くの無傷のまま先程の龍がこちらを追撃してきて)
いくら魔力を注いでも根本的に格が違いすぎると足止めにしかならないかぁ……。でも、今はロゼと大事な話をしているんだから…邪魔しないでほしいな
(手駒として呼び出した魔物はほんの少しの時間稼ぎにしかならなかった、その事実を受け止めると。指輪に紫色の刻印を浮かび上がらせ、同時に金色の風が吹き荒れると漆黒の翼と緋色の瞳を持った姿へと変わって。すぐ近くにいる彼には目もくれず龍が一直線にこちらへ吐き出す熱線を、彼にとっても既視感があるであろう護りの力を右手に纏わせて軽々振り払って無力化すると、手にしていた剣が変化した漆黒の刀を構え直し、こちらへと向かってくる龍へ向けて地面を蹴って突撃し、上段の構えから一気に振り下ろす。『壊せ・禍つ風』その声に呼応して刀を纏う金色のモヤが一際輝くと刀が触れた箇所がまるで瞬時に消滅するように龍の堅固な鱗の守りなど存在していないかのように、破壊し両断して絶命させ)
ロゼ、これが私の…堕天使アスティナーデ・アルスリア・セレスティアルの本当の姿だよ
(龍を鎧袖一触で葬り、口元に歪んだ笑みを湛えながら彼の方へ真っ直ぐ向き直って、自身の本性と名前を口にするとゆっくり歩み寄って距離を詰めていき)
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