伏見静 2024-05-20 07:55:48 |
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(躊躇したわけではない──するほど、被害者に情がない。ただ見覚えのある顔に不意を突かれただけで──貴方の言葉に対して言い訳のように浮かんだ思いが、思考に出来た空白を埋める。怪異を前にして思考を止めることは致命に繋がる、そう自身に言い聞かせるようにして表情を引き締めると自身に向かってきた怪異に向けて腰を落とし、構え。貴方の斬撃に落ちた首に顔色は悪くなるも、もう目に見えて狼狽えることはなく──異様に長い爪を警戒しながら、耳に届いた貴方の言葉を繋ぎ合わせて─愛と勇気が友達なヒーローがふっと頭に浮かび。「…こっちは濡らしても弱らないだろうが……!」と貴方の視線と言葉にヤケクソ気味に返し……弱る、という自身が放った言葉に何かが頭を掠めて。目の前までずりずりとやってきた怪異が爪を振りかぶったのを前に、護符の一枚を抜き出して手に持ったまま五芒星を切る。霊体を弱らせる効果を持ったそれを発動してもまだ足りないらしく、僅かに動きは鈍ったものの降り下ろされる爪を怪異の懐へと飛び込むことでかわし──スレスレを通った爪に髪の数本が切られたのも構わず、無我夢中で傍を通り抜けざまに怪異の胴体に発動したままの護符を貼り付けようとし、貼り付いたかどうかの成否も確認せずそのまま転がるようにして貴方の隣へ移動して)
(/大狼が連想したのはアンパン○ンでした。
ちょっと積極的に動いてみようかな、狂骨さんの護符を貼り付けようかなって思ってたら背後の中の狂骨が「誠に遺憾である」と言い出したので(実際は喋らないだろうけど)、発動しっぱの霊体を縛る護符の方を怪異に貼り付けることにしました。これで弱るといいな…!)
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