伏見静 2024-05-20 07:55:48 |
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(ええ、楽しみにしていただけると幸いです…!大丈夫です、むしろ入れて頂いた方が伏見も大狼様の事情を把握できますので有り難いです…!了解しました…!憑かせたくなった際は相談いたしますね…!)
(眼の前の男は「死神」を前にして、"災難でない"─などと言ってのけた。それが本心なのか、はたまた虚勢なのかまでは測りかねるが─どうやらこの男、今までのバディ達─まあ、以前の「あの男」を除けばほぼ強制的だったので、当然と言えば当然だが─大抵は嫌悪やら何やらを剥き出しにしていた人間とは何かが違うらしい。伏見は口元に当てていたハンカチの角を揃え、几帳面に畳んでデスクの上へ置いた後、少々意外そうに何度かぱちぱち、と瞬きをした。「…はあ。厄介払いなのは否定しないんですねえ。」続けられた言葉には普段そうするように、気の抜けたような生返事を一つ─ついでに貴方の揚げ足も取った。貴方が語る言葉の途中で挟まれた妙な物音にふと顔を上げたかと思えば、全てを察したような溜息を漏らす。「…ああ、成程。…まあ、さして強くもないですし…多分大丈夫でしょう。」一人で何やら納得したように頷いた後、デスクの側に立て掛けてある黒く長い棒─鞘に収まった日本刀を徐ろに手に取った。柄と鞘がぶつかり合う微かな金属音を鳴らしつつ、躊躇う様子も無く鞘から刀を抜けば─薄暗い部屋の中でも目立つ、鋼の鋭い輝きが伏見の黒い瞳に吸い込まれていく。伏見は暫し刀を構えて沈黙した後、梟のように首を傾げては「……これだとオーバーキル、ですかねえ?」と聞く限りでは意図の読み取れぬ言葉を漏らし、刃の切っ先を貴方の額へ向けたまま─動かないでもらえますかあ、とやはり何処か間延びしたような声を掛けては、ぼんやりと虚空を見つめているようで)
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