掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(相変わらず走る速度は落とさないまま、自身の愚痴の代わりに相棒から投げ返された無茶振りに、普段の自身らしくない慌て声を上げる。「無理、無理だってば~!オレの月光ちゃん今修理中なんだもん!」─そう。先日の特殊個体鎮圧の際に愛用の日本刀型武器─月光の刀身部分のレーザー温度調節機能が狂ってしまったらしく、起動していなくても火傷するような熱を発するようになってしまっていたのだ。勿論こんな事になるとは夢にも思わなかったもので、疾うの昔に開発課に修理に出してしまった。気休め程度にホルスターから取り出したハンドガンに実弾を装填し、自身に向けて飛び掛かってくる幾つかの球体を後ろ手の射撃で撃墜しているものの、相棒の作り出した障壁を越えてくる球体の数はようやく10分の9程度に減った─のかすら分からない。そうしていると突如として流れてきた、開発課で聞き慣れた─ほぼ悪友じみた関係性の男─が発する怠惰な声の放送には「アイツ~…!ざけんなよ!絶対グーパンしてやる…」と普段通りの軽い調子の中に、隠しきれず滲み出るような怨念の籠もった声でそう呟いた。自身はまだ比較的余裕があるものの、相棒はもう息が切れてきている。─普段から運動しないからじゃないの、と言い掛けたが、この状況で無駄に相棒の神経を逆撫でするのも面倒で、やめた。提案された打開策に返事を返す代わり首を縦に振り、廊下を見回す。視線の先に「没開発品倉庫」の古びたプレートが掛かった小部屋が見えた。走る速度を上げて一目散に駆け寄り、ノブを捻ってみる。どうやらカギは掛かっていないらしく、ドアはすんなりと開いた。とりあえず飛び込んでみたものの中は埃っぽく、ガラクタがうず高く積まれている。部屋の中には人二人程度なら通れそうな、鍵の壊れている窓があり、ガラクタの山を登れば抜けられそうだ。部屋の中から顔を出し、相棒に「アーネスト、こっち!」と呼び掛けて)
(とてもいいですね!!!動かしたい我が子はたっっっくさんいますので、お付き合い頂ければ…!!トピ名どうしましょ…)
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