掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
|
通報 |
…ああ、解った。( 然して長い時間は待たずにスピーカーを通して届いたのは、いつも相対するラッパのようなトーンではなく、寧ろぐったりとした湿気た木管に似た声。長い連れ合いの中でも聞く事は少ないそれに、鬼胎の沈黙を少し置いた後で、それでも普段と態度は変えず送った文と同じく味気の無い了解を返す。それから切れたスピーカーから離れ、開いたマンションの入口を潜り、エレベーターに乗り込み、相棒の住む階を目指す。「ん……ああ、降ってきたな。」昇降機を降りてその正面、共用廊下の外が目に入る。――嵐程ではないが、音の響く強い雨。此処に来る道中、雷が鳴り始めていた時点で薄々予感はしていたが、結局雨天前の帰宅は間に合わなかった事に溜め息を吐く。しかし今更、この場まで踏んで戻る気も無く、そのまま歩を再開して、押した部屋番号と同じ数字の付いたプレートの前に立つ。改めてその部屋の呼び鈴を鳴らし来訪を知らせた後で、ふと思う節を持ってドアに手を伸ばす。僅かに力を籠めれば抵抗無しに開きかけ、その事が意味する相棒の状況に二度目の溜め息を落とす。「……不用心だろう。危機感は何処に捨てたんだ。」無論、部屋主の許可無しには入らない。すぐに手は引っ込めてポケットへと突っ込み、彼の姿が見えるまでの間に、その迂闊さへ呆れ混じりに棘を溢し )
(/ …ウレシイ…モエ……モットアツメル…ええ!うちのアーネストも一周回って虚無顔になりそうなので!!程々で時間進めて後日ドタバタして頂きましょう!! )
| トピック検索 |