非現実な日常（〆）

『…ん』

（貴女に言われた通りに座り、服を捲って大人しくする。）

…そんなに深い傷じゃなくてよかった。
消毒するね。
( 傷を見ると出血はしているがそこまで深くはなく。消毒液をガーゼに染み込ませ傷口に触れて。)

「わかった」

（痛いかと言われたら痛いが、貴女に治療してもらっているため抵抗はできず）

痛いよね…もう少し我慢して。

( 消毒が終わると丁寧に手当していき。包帯を巻いて完成。)

…ん、もういいよ？

『ありがとうございます』

（あなたに手当をしてもらうとお礼を言い、部屋から出ていこうとする。）

龍…っ、
( 相手を無意識に引き止めてしまい。特に理由もないため、どうしたらいいか分からず、こまったような表情で)

もう少しそばにいてほしい…。

『…勿論です。こわいですか？』

（困ったような表情をして引き止める貴女を見ながら聞いてみて。）

少しだけ。
でも龍がいてくれたらこわくないから。

( 怖いかと聞かれると、小さく頷いて。)

『…わかりました。怖くないですからね』

（貴女の近くに行き、安心させるように言う。本当なら自分が怖がられるはずなのにな、と思いながら嬉しくて）

ありがと。
龍が無事でよかった。

( 近くに来てくれた相手を見てにこっと笑って )

『はい。お嬢も無事で良かったです』

（ニコッと笑うあなたを見るとこちらも自然に口角が上がってしまい）

龍は、さ。
どうして私の事守ってくれるの？青天目組の娘だから？

( おそるおそる相手をみて、気になっていることを聞いて)

『……どうしてそんなことを？』

（長い間を置いて貴女の質問を質問で返す。自分は貴女に恋心を持っているがそんなことは言えないと思っていて）

ごめん、変なこと聞いたね。
…気にしないで。

( 間が空いたこともそうだが相手の様子になんでもないと首を振り)

『…はい。お嬢は俺のこと、どう思ってるんですか？』

（すこし顔を近づけて次はこっちの番だと言うように問い掛けてみる。）

どう、って…？
龍のことは信頼してるし、大事だよ…

( 相手の質問に頬を赤らめ視線を逸らして、好きなことは上手く伝えられずに)

『…そうですか』

（やはり恋愛的な感情はないんだなと思い貴女から離れる。）

( 離れていく相手を見て)
待って…龍のこと、好きなの。私。
…こんなこと言ったら迷惑なのはわかってる。ごめん。

( 勢いのあまり告白してしまい、言い終わってからフラれるかもしれないと謝り。)

『…！俺もです、お嬢のこと大好きです』

（貴女の言葉に心底嬉しそうな表情を浮かべ、自分も貴方のことが好きと返す。）

え？…ほ、ほんとに？

( 相手の言葉に目を丸くして )