す／ず／め／の／戸／締／り

ま、待って！ねえ、何でき、キスしたの…？(がしりと腕掴んで帰宅阻止、揺らぐ瞳で相手の表情を読もうとして)

え、えっと、それは、したくなったから、、(鈴芽の顔を直視出来ず視線は感じるものの目線を合わせないようにしながら言い)

草太さんはしたくなったら誰とでもキスするの？(相手の片手を両手で包み込みながら顔を覗き込めばむっと頬を膨らませていて)

いや、今まで思った事がないから、鈴芽さんだからかな。(ちょっとムッとしている相手に対して、この答え方はどうなんだろうと自分でも思ってしまい)

えっ？今まで一度も？そっか…(今度は驚いたように目を瞬かせたかと思えば膨らんでいた頬を見る見るうちに綻ばせ)

う、うん(やはり、何も言わずにキスしたのが嫌だったのかと思い)
あの、本当にごめんね。嫌、だったよね？(恐る恐る聞いてみて)

嫌なわけない！草太さん大好き！(首ぶんぶんと振ってばふっと勢い良く抱き着き)

鈴芽さん(なんだか恥ずかしいが、抱き締められると、鈴芽の頭を優しく撫で)

私ずっとハグより先のこともしてほしかったの(大きな手の平で頭を撫でられると安心しきったような表情でぽそりと呟き)

鈴芽さん！(鈴芽の肩に手をのせると、決意したように話し)
責任はとるよ。俺と付き合って下さい

本当に？嬉しいー…、幸せにするからね！(ぱあっと表情明るくさせるも目から大粒の涙を溢して)

いや、幸せにするのは俺の方だと思うんだけど、、
て言うか、お願いだからなかないでよ(相手の男らしい発言にツッコミをいれ、やはり泣かれると困るらしく)

えへへ、だって嬉しくって。ねえ、もう一回キスして(頬緩ませて涙拭えばくいくいと袖を引っ張って)

え？も、もう一回、、(自分からしておいて今更恥ずかしいらしく)じゃあ、目瞑ってくれる？

うん(袖をきゅっと掴んで目を閉じるとどきどきしながら待ち)

(自分もドキドキしながら、鈴芽と唇を重ね、先程より長いキスをして)

よろしくお願いいたします。

ん、ん…(段々と息が出来なくなり頬赤く染めながら腕を軽くとんとん叩いて)

あ、ごめん(相手からの合図で、我に還ると唇を離し)
大丈夫？苦しかったよね？

ううん、大丈夫…ごめんなさい、慣れてなくて…(未だぽーっと頬上気させたまま恥ずかしそうにして)