人格は1人1つとは限らない！

はい…（自分たちの中で一番容赦ないのは相手だなと思いながら手を握って部屋に帰り「まさか襲われるとは思いませんでした」となんともないように笑って）

ほんと、ここの人たちってば、油断も隙もないよねぇ(帰っている途中、近くにいた使用人にお仕置で使ったナイフを渡して処分を頼み。部屋に着くと、そう言ってベッドに寝転んで)

そうですね…（先ほどの光景がなんとなく焼きついており、寝転んだ相手の隣で横になると軽く服を握って）

…瑠夏くん、怖い？(相手の様子に気付くと、そう尋ねつつ頭を撫でてあげ)

…自分が襲われかけたこととか、その…真琴様のお仕置きがちょっとこびりついちゃって（相手の言葉に軽い困ったことのように強がって苦笑いをして言って）

…俺のこと、怖いに決まってるよねぇ(相手の言葉を聞き、自分のした事を考えれば、相手が怖く感じても仕方ないと思い)

…でも離れるのは嫌ですよ（相手の言葉に否定はできないが、でも離れないでほしいと思っているためそう言って）

そう？よかった(相手が怖いなら離れようかと思っていたが、離れるのは嫌と言われ、嬉しそうに言い、相手に抱きついて)

…すー…（相手が抱きついてくるとまだ傷が痛いが嬉しいと思っていたためそのまま頭を撫でていたがしばらくすると眠ってしまって）

寝ちゃった…(眠った相手を見ては、なんとなく手当てはしたのか気になり、相手の服を捲り、傷を確認して)

うぅ…（傷を確認されると少し呻き声を上げたがそのまま眠っていて）

痛そう…(相手の傷を見るも、手当てが出来ると思わないため、服を戻すとやさしく抱きしめて、｢瑠夏の傷が早く治りますように｣と呟いては、眠りについて)

…う…（相手と一緒に寝ていると安心していたが少し傷に布が擦れて目を覚ますと手当てをするためにベッドから出て）

…(相手がベッドを出ても静かに眠っていて)

…こんなものか（傷の手当てをすると少しホッとしながら相手の元に帰り「もうすぐここの生活共おさらばですよ」と言ってキスをしてから横になって）

んんっ…(相手が隣に寝転ぶと、少し目を覚ますも、相手にくっついて、再び眠りについて)

…う…ん…（少し嫌な夢を見てうなされながら、逃げるような動きをして）

んやぁ…どこぉ…(相手が離れると、嫌がるような寝言を言いつつ、相手を探していて)

…ん（相手の声が聞こえてまだ寝ぼけているが近づき、手を握りながら目を瞑って）

ん、ふへ…(相手に手を握られると、安心したのか、幸せそうに笑い眠り続けていて)