検索 2022-07-09 20:46:55 |
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……え、……なん、で…
(想像していなかった過去を知ったその先のこと。それでも自分が自分であることは変わらないはずでそれを確かめたくてずっと2人きりの時には呼ばれてなかった名前を相手の声で呼んで欲しいと強請る。その瞳が揺れるのを見て呼ばれるのを待っていたがいつまで経っても名前が呼ばれることはない。眉が下がって伺うように相手を見ていれば目が合った相手が予想だにしないことを提案してきて困惑の声が零れる。今まで相手が自分の過去について気にしないような態度をとってくれたことはあれど積極的に探そうと言い出したことは無かった。今回だって過去を知ったとしても戻ってくるのはここのつもりだったのに、相手から言われると自分を過去の繋がりに戻そうとしているように思えて強い不安に襲われた。手は繋がっているのに上手くその意図を読み取ることが出来なくて喉の奥に言葉が詰まる。自嘲気味な笑みを見れば薄らと視界に水の膜が張り始めてそれを隠すように顔を伏せると「…要らない、僕には君がいればそれで良い」と震える声で零しながら強く手を握って)
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