検索 2022-07-09 20:46:55 |
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あそこか…!
(発信機を頼りに森の中をバイクで進む。それほど奥地ではないが人気の寄り付かない所だ。まさに隠れ家にうってつけの場所だろう。やがて遠目に屋敷を見つけるとまた一段ギアを上げた。部屋の中は薄暗いが窓越しに中が微かに見える。ちょうどそのときに、壁際に後退する相方と応戦するガジェット、そしてド.ー.パ.ン.ト.の姿が見えた。ようやく見つけた。ハンドルを握る手に自然と力が入る。正面玄関に回り込んでいたら間に合わない。何よりも相棒は今まさに追い詰められ危機は間近だ。ぶわりと全身の血が巡るのが分かる。必ず取り戻すと、その考えだけに頭が支配される。バイクをそのまま窓へ向かってフルスロットルで走らせると、シートに両足を乗せそのまま窓へと飛び込んだ。古い屋敷のため窓ガラスは簡単に割れる。顔はヘルメットで、体は服である程度守られたが、手の甲にいくらかガラスの破片が飛んで薄く赤い線ができた。飛び込んだ勢いのままド.ー.パ.ン.トに体当たりをかましてその体を吹き飛ばす。全身痛んでいるはずだが、最初にしたのは相棒の姿を探すことだった。視界にその姿を移すと、大きな怪我はないことを確認する。だが相棒へ向けた顔は安堵のものではなくて静かで表情の読み取れないもの。その顔のまま敵へと向き直ると、「まずはアイツを倒すぞ」と低い声でそう呼びかけドライバーを装着し)
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