名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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はぁー…なんで俺引っかかるかなぁ……。(横にしていた腕で頭を抱えるようにすると、上部から聞こえる笑い声に溜息を零し。髪の間から見える耳は赤くなっていて)
くふっ、オニーサン紅花サンのそういうところ好きだヨ。
(楽しげに笑ったまま首を傾げ、「意地悪してごめんネ~。でも紅花サンなら意味、分かるんじゃナイ?オニーサン『に』じゃなくテ、オニーサン『と』だヨ?」と悪戯っぽく言って)
理解したし、してるしで頭ん中ぐっちゃだわ…。(うぅ…と唸れぱ腕の隙間から顔を覗かせ蛇骨の顔を見て。「こういう場合、喜んで…って言った方がいい感じ?」と悪あがきをみせて)
わァ、そんなコト言ってくれるんダ。
(いつもの笑みを崩さずに答えると煙管を机に置き、身を前に乗り出すと突っ伏したままの紅花の顔を無理やり引き上げ、唇を重ねると舌を這わせて)
う、わっ。(どう顔を上げようかと考えていれば顔を引き上げられ驚いて声を上げると、唇が重なり目を丸くして。舌が唇を撫でれば観念したように瞼を閉じ、受け入れるように口を開け)
ふっ、はぁ…っ。(開いた口に遠慮なく舌が這い回ると息継ぎする度に声が零れて。口の奥に這い寄ろうとするのを感じ取れば薄く目を開け、制止するように肩を押して)
あっ、たり前だろ…喉なんて、苦しいだけじゃんか…。(けほ、と軽く咳き込むと、何を分かりきったことを聞くのかと言うように眉を寄せ)
それ、おにーさんだけじゃね?(僅かに乱れていた呼吸が元に戻ると自分の喉に手を当て、軽く撫でて想像してみるが苦しいという考えしか思い浮かばず、緩く首を傾げて)
くふっ、そうカモ。
(けらけらと声を上げ、煙管の煙を揺らしていたところに白蘭が入ってきては「よお、蛇骨のボウズ。元気か~?」と軽い調子の声を上げて)
「おう、そういや土産ありがとなあ。ランプは鈴玉が喜んでたわ。」
(紅花の姿を捉えると軽薄な笑みをそちらに向けて土産の感想を述べ)
お、それは良かったぁ。それ買った店、他にもいいやつあったから今度教えるなぁ。(土産を喜んでくれたことに安心して。「それでおっさんは何の用で来たんだ?」と首を傾げ)
「ん?蛇骨のボウズの調子どんなもんかと思ってな。あとついでに買い物かね。」
(何でもないように答えると蛇骨の前に立ち、「ボウズ、アレと…あとアレもあるか?」と指示語ばかりの注文をするが蛇骨は分かっているような様子で戸棚から薬を取り出し、懐から例の「悪い子」用の薬も重ねて白蘭に渡しており)
へー、そうなんだぁ。(指示語で伝えても理解している蛇骨と白蘭の仲の長さに感心しつつ、買い物している様を眺めて。また、例の薬を渡しているところを見れば、悪い子用だなぁと頭の片隅で考えながら冷めてしまったハーブティーを飲んで)
「ありがとなあ。んじゃ、鈴玉に怒られる前に帰るわ。」
(白蘭は薬の入った紙袋を抱え、軽く手を挙げて店を出て行く。蛇骨は白蘭を見送った後、紅花の方に振り向いて自分もハーブティーを啜って)
じゃーなぁ。……おにーさんとおっさんって、付き合いなげぇの?(緩く手を振って後ろ姿を見送れば、蛇骨の顔をじっと見ては問いかけて)
ン?まあネ。
(いつもの笑みを浮かべると煙管の煙を揺らし、「言ってなかったかなァ。オニーサン白蘭に飼われてたノ。まァ酷いことはされなかったケド。」と何でもないかのように答えて)
ほー、だから蛇骨のボウズ、なんて呼ばれてたのかぁ。納得納得。(指示語で言われても直ぐに理解したり、蛇骨への呼び方に合点がいくとなるほどと頷き頬杖をついて)
ん?んー…そうだなぁ、そろそろ戻るか。(蛇骨がサングラスをかけてしまったことを少し残念に思うが、時間を問われ時計を見れば少し長く居たようで思いのほか針が進んでいてそうだなぁ、と零して。袖に煙管と煙草の箱をしまえば「そういやおにーさんの呼び方変えた方がいい?外で名前呼ばない方が良いかなと思っておにーさん呼びしてたけど…」と確認し)
ん、りょーかい。(くす、と笑えば椅子から立ち上がり、机に手を着いて身を乗り出して蛇骨の唇に軽く口付けると「ごちそーさま。また来んね蛇骨。」と言い緩く手を振って)
…ただい…アッ。(裏通りを通り、楼へ戻ればこっそり自室に行こうと扉を開けると仁王立ちで怒った表情の金梅に見つかり。正座で説教聞かされ、一通り終わると監視付きのまま仕事をさせられ、一日を過して)
「あぁ。…なにか、良いことでもあったのか?」(蛇骨の隣に控えればご機嫌な様子を感じ取り、自分がいない間に幸運なことでもあったのかと尋ねて)
ン~?別にィ。
(声も態度もいつも通りのまま、煙管の煙を揺らしながら答える。龍鷹はどことなく不満げな様子ではあったが、「…それなら、いいが。」とだけ答えて同じように客を待ち、入ってきた客の相手をしてはいつのまにか夕暮れになっており)
一通り終わったなぁ…。(仕事の目処が着くと、息抜きをしようと天井を仰ぎ見て。少しの間は見ていたが、姿勢を元に戻すと蛇骨の店で貰った煙管と煙草を取りだし、準備をして吸いだし。空中を漂う煙を眺めながら物思いにふけて)
やぁ、どーもぉ。請求書持ってきましたぁ。(次の日、自分を襲撃した男の主がいる場所へと乗り込んで。主人は何か勘違いをしていたようで、最初はにこやかに対応していたが、話を続けていく事に顔色が悪くなっていき。一方の紅花は終始にこやかで、話が終わり項垂れる主人や部下に拘束されていく使用人たちには目もくれずに屋敷をでると、そのまま蛇骨のいる店に向かって)
今、手空いてるか?ちょっとこいつらに仕事やらせたいんだが、報酬高いの知ってたらと思ってなぁ。(椅子を引き寄せ近くに座ると袖から丸まった書類の束を取り出して。真っ直ぐに伸ばしてから差し出すと、書類には名前や顔写真などが載っていて。「この前、俺の事誘拐しようとした旦那とその仲間。危険度の高さは問わないぞぉ。」と付け加えて)
わァ、どさくさに紛れて殺っちゃうノ?怖~イ。
(あからさまに怖がっていない声色を出し、態とらしく身震いしてみせながら笑う。しばらく考えたあと「あるヨ。どこかの好事家サンか飼ってる異国の猛獣の餌やりするヒト。皆獰猛なんだってサ。」と口元を歪め)
ははっ、危険度が高いなら金額も高いだろうしなぁ。どさくさに紛れて、なんて勿体ないことはしないで、搾り取れるまで扱き使うだけだぞぉ。(仕事内容を聞けば良さげな内容に頷き。また、口だけの怖いという言葉に可笑しそうに笑えば、口角を上げ満面の笑みで言い。「他に人体実験とかの案件はない?」と尋ね)
くふっ、あるヨ。頑丈なの探してるみたいなんだケド、龍鷹渡してやるのはヤなヤツ。
(けらけらと楽しげに笑うと口を開き、「頑丈なのか人数揃えるか、だカラ適役だネ。」と付け加えて)
じゃあその2つで振り分けるか。(書類をペラペラと捲り、頑丈な者とそうでなさそうな者に分けると頬杖を着き。「その人らの連絡先、教えて貰ってもいいか?」と首を傾げ)
…ン~…オニーサンのトコロは龍鷹がいれば充分かなァ。
(書類を検分するが目ぼしいものは居なかったらしく、書類を突き返して笑う。「だって龍鷹、たんきだもン。新しいの入れて流血沙汰なんてしたくないヨ、オニーサン。」と乾いた声を上げて)
あははっ、確かにそうだな。龍鷹ならすぐ嫉妬して殺してそう。(蛇骨の言うことを頭の中で想像しては納得し、声を上げて笑い。龍鷹ならやりかねないと自分と出会った時のことを思い出し、書類を受け取れば袖にしまい、「情報料は幾らになります?」と面白みも兼ねて畏まったように聞き)
キス1回で情報貰えるなら安いなぁ。俺はそっちでも良かったけど。(メモ帳を受け取り金額を確認すると、財布から代金を取り出して机の上に置いて)
ハ~イ、確かに受け取りましタ。
(いつもの笑みのまま紅花から代金を受け取ったところで奥の部屋から龍鷹が顔を出し、「…取引か?」と顔に返り血を飛ばしたままで首を傾げていて)
そ、新しい人教えてもらったとこ。(財布をしまっていれば奥の部屋から現れた龍鷹に視線を向け。「てか龍鷹いたのか。全然気づかなかったなぁ。」と目をぱちぱちと瞬かせ)
「……少し、商材の処理をしていたからな。」
(龍鷹は布で返り血まみれの顔を拭い、普段の姿に戻ってから蛇骨の傍に立っては耳元で「……あの商材は何処に売るんだ?35番の商材は中身だけか?それともガワだけか?」と囁く。蛇骨は普段と変わらない態度で「ウン。今さっき処理したのはあのヤブ医者ネ。35番は変態にガワ。目は要らないらしいから、あの眼球蒐集家に売っちゃっていいヨ。」と指示を飛ばしていて)
……用は済んだし、おにーさんたち忙しそうだから帰るな。今度は小花の初見世の日に迎えに来るぞぉ。(2人が会話をする様子を眺めていれば忙しそうだな、とぼんやりと思い邪魔しないうちに帰ろうと立ち上がり。「小花のお披露目だから適当な格好だとぶん殴っかんなぁ」と注意を促して)
「…言われなくても、そんなことはしないさ。」
(鼻で笑うようにして返し、蛇骨の指示通りに奥の部屋へと引っ込む。蛇骨はそのまま紅花を見送り、他の客の相手をしていて)
ははっ、じゃあよろしくー。(楽しげに声を上げながら店を出て楼に戻ると、蛇骨に教えてもらった番号に連絡をとり、人員を送る商談をたてて。それからはマリーナの初見世の準備に追われいればいつの間にか当日になっていた。いつもの服装の上から羽織に袖を通し化粧を薄くあしらってから、蛇骨たちを迎えに行こうと車を走らせて。店の前に車を停めてから店の扉を開けると「迎えに来たぞぉ、準備はどうだ?」と聞き)
お迎えアリガト~。バッチリだヨ~。
(笑いながら店から出てきた蛇骨は着込んでいるはずなのに普段の姿よりも妙に不思議な雰囲気を持っており、次いで出てきた龍鷹はいつものチャイナ服ではなくきちんとした服装を着込んでおり)
いつもと違う服だと雰囲気も違うなぁ。白蘭のおっさんはどうした?(店からでてきた2人の姿を視界に入れると満足そうに頷き。また、白蘭の姿が見えないと不思議そうにして)
白蘭?今中で鈴玉ちゃんに怒られてるカラ、ちょっと待っててヨ。
(煙管の煙を揺らすと薄く笑い、店の扉を見やったところでむさ苦しい髭を剃り、きちんとした服装をした白蘭がパンツスーツ姿の鈴玉に首根っこを掴まれて出てくる。鈴玉は「…すみません、お見苦しい所を。このクz…いえ、ボス一人だと何をしでかすか分からないもので、私も同行してよろしいでしょうか。」とバツの悪そうな顔で問いかけ)
1人2人なら全然大丈夫だぞぉ。おねーさんも来るなら小花も喜びそうだし。(いつもの格好ではなく、きちんとした格好をした白蘭に一瞬誰かと考えるが鈴玉が付き添っていることから白蘭だと理解すると内心驚いていて。バツの悪そうな鈴玉に笑顔で了承すれば車のドアを開けて中へ促しつつ「おっさん、もったいなぁ…」と呟いて)
よし、じゃあ出発するぞぉ。(4人が乗り込んだことを確認すると、自分も運転席に座り楼へと走らせて。楼の門は開いていて、玄関では男女問わず綺麗な容姿で着飾った者達が立っており蛇骨達が降りれば静かに頭を下げて出迎える。紅花も向かい合わせに立てば「さてと、ここからは楼主としてやらせてもらおうかなぁ。」と零して。1つお辞儀をすると頬笑みを浮かべて部屋へと案内して)
アリガト。
(紅花に礼を言いつつ蛇骨は龍鷹を連れて案内された部屋へと向かい、白蘭は足を止めて楼の中を物珍しげに見ていたが黙ったままの鈴玉にそこそこの力で背中を叩かれ、渋々といった様子で同じように部屋へと向かって)
小花を呼んで参ります。料理等を楽しみ、お待ちください。(案内した部屋は少し大きめの部屋で、真ん中あたりに料理が乗った机と4人分の椅子が用意されている。蛇骨達が椅子に座ったことを確認してからマリーナを呼んでくると言い残すとお辞儀をし、姿を消して。それと入れ替わりに着飾った男女が酒や果汁の入った瓶を抱えて入ってくると蛇骨達に勧め始めて)
ありがとネ~。ほら、龍鷹のお酒はオニーサンに渡しテ。お酒飲めないでショ?
(勧められるものをいつもの笑みで受け取り、もそりもそりと料理を食べつつも、酒は未成年である龍鷹の元から自分や白蘭の手元に移していき、果汁の入った瓶を回す。鈴玉は遠慮しながらも酒や料理に手を付け、白蘭は早速飲みながら料理を食べ始めていて)
お待たせしました。小花の準備が出来ました。(少しして扉が開くと紅花が演武用の衣装を纏ったマリーナとマリーナと同い年くらいの子ども達、楽器を持つ複数の女性を連れてやってきて。紅花の宣言後、マリーナは4人の前にでて「本日は私の初見世に来ていただきありがとうございます。一生懸命踊りますのでお楽しみください。」と所々つっかえながら挨拶をして。楽器を持つ女性達が音楽を奏で始めると、マリーナと子どもたちは布をはためかせながら可愛らしく踊り始めて)
…
(蛇骨は黙ったままではあったが、慈しむような瞳でマリーナの踊りを見つめていて。龍鷹も同じように普段よりもどことなく柔らかい雰囲気の眼差しを向けていて)
「あ、ありがとう、ござい、ました。」(音楽が終われば踊りも終わり、マリーナが代表して挨拶をすると他の子どもたちと頭を下げ。その後、マリーナは蛇骨達の座るテーブルに近づくと「踊り、どう、だったかな?」と心配そうに尋ねて)
ウン、良かったヨ~。
(笑顔のまま手を伸ばしてマリーナの頭を撫で、「ねェ?龍鷹。」と龍鷹に話を振る。龍鷹も穏やかな表情で頷き、「…良かったぞ。」と声を掛け)
「えへへ、たくさん練習頑張ったの」(蛇骨に頭を撫でられ、龍鷹に褒められると嬉しさと照れくささから頬を薔薇のように赤く染めて。白蘭も鈴玉の方を向けば「白蘭さんと鈴玉さんも、来てくれてありがとう」と微笑み)
「おう。マリーナの嬢ちゃんの晴れ舞台だって聞いてな。祝儀持ってこうとしたら鈴玉に怒られてよ。」
(白蘭は既に酔いが回り始めているのか、薄っすら赤くなった顔でマリーナに向けて軽く手を上げる。横で静かに料理を食べていた鈴玉が溜息を漏らし、「…マリーナさん、凄かったですね。きちんと練習できて偉いです。…それに引き換えうちのクz…んん、ボスは全く…祝儀で家一つ買える金額を持っていく馬鹿が何処に居るんです。」と白蘭を横目で睨むと白蘭は降参とでも言いたげに両手を上げて)
「小花、紅花からだが、後は店主たちと過ごしていいそうだ。お前のお祝いごとだからな、好きなだけ食べていいぞ。」(白蘭と鈴玉のやり取りを面白そうに笑っていれば、金梅がマリーナの高さに合わせた椅子を持ってきて伝え。「お兄さんは?」とマリーナが聞けば「お前の成長を感じてギャン泣きしているヤツらを慰めている。柳が一番ヤバイ、紅花の服が濡れた」と返答しつつ、マリーナを椅子に乗せてやり皿と飲み物のコップを置き。また、蛇骨達の方へ顔を向けると「他に欲しいものがあれば言いつけてくれ。可能な限りり叶えよう。」と述べて)
ン、お気遣いありがとネ~。
(いつもの笑みで答え、まだ白蘭に小言を垂れている鈴玉に顔を向け、「それくらいで勘弁してあげなヨ。」と声を掛ける。鈴玉はまだどことなく不満げではあったが了解した旨を伝えて)
「そうだ。お兄さんに面白い玩具、貰ったの。一緒にやろう?」(マリーナが蛇骨たちとの食事や会話を楽しみ始めて暫くするとハッとしたように提案して。また、扉が少し開き男が金梅に耳打ちすれば内容を聞いた金梅が蛇骨に近づき「店主殿、紅花が呼んでいるようだが来れるか?」と尋ねて)
ン。ちょっとごめんネ~、マリーナ。
(笑顔で答えるとマリーナに詫びつつ、金梅の声に答えては「ウン。どこ行けばいいノ?オニーサン。」と笑って)
「悪いな、こっちだ。」(マリーナは大丈夫だよ、というように首を振ると龍鷹や白蘭、鈴玉とゲームをし始めて。蛇骨を連れて部屋を出れば何度目かの角を曲がりながら通路を歩き、ある部屋の扉をノックしてから入る。中には腰に号泣する柳を引っ付かせ、額を指で抑えて眉を寄せる紅花がおり金梅達に気づくと「呼んで悪い。金梅、こいつ連れてって」と頼んで。金梅は柳の首根っこを掴むと溜息を零しながら部屋を出て行って)
んー?この前新規取引先紹介してくれた仲介料の支払いと、小花の初見世で祝いの品貰いすぎたからお裾分けとか……いろいろ。(部屋には自分と相手以外居ないため楼主としての顔を外せば、濡れた羽織を脱ぎ椅子の背もたれに掛けて)
だってこんなに要らねぇし、場所とるからなぁ。(疲れたように息を吐くと蛇骨のそばに近寄り胸ぐらを掴んで引き寄せて。チャイナ服のボタンを2、3個外し首を隠すハイネックをずらすと顕になった首筋に強めに噛み付き。少ししてから口を離すと僅かに血が滲む歯型を見て、その横にキスマークを残すと満足気に頷いて)
痛ァい。何するノ?
(眉を顰める表情の割にはさして痛くもなさそうな声を上げ、首筋に懐から取り出したハンカチを当てて止血する。しばらくすると「なァに…?オニーサン独占したいノ?オニーサンは高いヨ。」と妖しげな笑みを浮かべて)
ん?別にそんなこと思ってないぞぉ。独占なんてしたら龍鷹に殺されそうだし。(ハイネックを持っていた手を離し、外したボタンを少しだけ元に戻すとご機嫌な様子でにこにこと笑い。ボタンを直した手を蛇骨の顔の横へと移動させると「ただ、俺の所有物達だとしても、蛇骨の近くにいるのが嫌だっただけ。ただの自己満だな。」とピアスのついている耳を撫で)
…くふっ、じゃァオニーサンもお返ししてあげようカ?
(意味を解したらしく、妖しげな笑みを浮かべたまま懐から蛇を模した金のピアスを取り出し、「どこに付けてあげよっかなァ。」と品定めするように紅花を見つめて)
ははっ、願ってもないねぇ。お好きなところにどーぞぉ。(目を細めて艶やかさを含めれば、少し後ろに下がって腕を広げて無抵抗な様を見せて)
まぁ名前だけは、やったことないけどなぁ。…やりたい?(言われてから少し頭の中で考えてみるが、ある程度の知識しかなく、経験もないため素直に述べて。自分が着ている服のボタンをゆっくり外しては首を傾げ)
くふっ、見えるトコロってオニーサン嫌なノ。
(幼くも見える例の笑みを浮かべながらピアッサーを取り出し、鎖骨の辺りに二つ穴を開けるとピアスをその穴に通して固定する。そのピアスは端から見れば蛇が鎖骨を這っているようなデザインで)
自分のは見えるとこに開けてんのに?(自分は耳に数え切れないほどつけているというのに、口では見えない位置の方が好みだと言ったことにくすくすと小さく声をあげ。鎖骨が見える位置まで下げれば手馴れた手つきでピアスをつけられ、少し痛みは感じたものの、気にするほどでもなくそっとピアスをなぞれば「手馴れてるねぇ、これまで何人の奴に開けてきたんだぁ?」とからかい)
ふぅん、ほんとかなぁ。(服を元の位置に戻し、ボタンはそのまま止めずに放置し、にやにやといやらしい笑みを浮かべれば、踵を上げ背伸びをして。蛇骨の頬に手を添えると、いつもより少し近づいた蛇骨の唇に自分のものを重ねて)
ふっ、はぁ……。(口の中で舌が這い回る気持ちよさを感じていれば、奥の方に行こうとする動きを感じとり阻止するかのように自分の舌を絡ませて)
そんなに奥行きてぇの…?(珍しく見る拗ねた顔や頬を膨らます様子に心臓がきゅん、と鳴り庇護欲が掻き立てられて。慰めるように頬や鼻の頭に軽くキスをすると少し考えてから「……、窒息しない程度ならいいぞぉ」と言い口を開けて)
ごほっ…暫く慣れそうにねぇなぁ…(気道をほぼ塞がれる圧迫感や息苦しさに蛇骨の服の襟を握りしめて耐えていれば、口が離れるのと同時に舌も出ていく感じがして反射的に咳き込んで。目を開ければ生理的な涙で視界が歪んでいたため瞬きをして涙を落として)
ごめんネ~。オニーサン舌長いからサ、口の中だけだと窮屈なんだよネ。
(悪びれる様子はないものの一応謝罪をし、例の長い舌をちろりと出してみせ)
でも、やられる側としては慣れねぇなぁ。回数重ねるしかないか…。(喉に手を当てあー、と声を出してみては少し違和感を覚え、机の上にある水差しからコップに水を入れると飲み。「蛇骨も飲むか?」と尋ねて)
オニーサンはいいヤ。そろそろ戻らないと龍鷹が探しに来ちゃうヨ。
(水を手の動きだけで断り、けらけらと声を上げつつ楽しそうに笑って)
それもそうか。じゃあリスト見て欲しいやつチェックしといてくれ、後で持ってく。(確かに暫く拘束してしまったから気にしているだろう龍鷹の姿を想像して苦笑いし。コップを机に置き直せば品物の名前と写真が貼ってある紙とペンを手渡し、自分は封筒に仲介料を用意して)
気をつけてなぁ。(手を振り返し扉をくぐっていく姿を見送って。一方、マリーナのいた部屋では鈴玉と白蘭で骨牌対決をしており、日頃の憂さ晴らしの如く勝つ鈴玉に頭を抱える白蘭とそれを楽しげに見る龍鷹とマリーナがいて。蛇骨が帰ってくるとマリーナが「おかえりなさい!」と1番に声をあげて)
タダイマ~…って白蘭、相変わらず賭け事には弱いねェ。
(マリーナの出迎えに笑顔で応えつつ、マリーナの頭を撫でながら龍鷹にも「帰ったヨ。」と笑う。その後は白蘭の隣に座って鈴玉と一緒に白蘭の負けを込ませていて)
さぁてと、楽しんでるかぁ…うわ、地獄絵図。(1度楼主の顔を脱ぎ捨てるとまた繕うのが面倒で素のままマリーナたちの部屋に赴けば悲惨さにうわ、と声を零して。白蘭は東洋系の顔立ちをした妓女の膝に顔を埋め、鈴玉と龍鷹でゲームをしている様をマリーナと蛇骨が面白そうに見ているようで。また、机の周りにはからになった酒瓶が転がっており、いくら飲んだんだ?と考えて)
「ははっ!もう終わりですかあ、鷹!」
(完全に酔いの回ったらしい鈴玉が呂律の回らない口で龍鷹に勝負を仕掛けており、龍鷹は冷静にあしらいながら勝ったり負けたりしている。蛇骨は「あ、紅花サン。」と軽い調子で手を振っており)
そろそろ終わりにした方がいいかと思って様子見に来たんだけど…何?2人とも酔ってんの?(軽く手を挙げ蛇骨の隣に行くとマリーナの頭をよしよしと撫でてから座り、白蘭や鈴玉に視線を向けて)
ストレス溜まってたんだなぁ。送っていこうかと思ったが、泊まってくか?部屋はあるぞぉ。(白蘭相手ではストレスが溜まっていく一方だったのだろうと哀れみ。また、あの様子ではアジトに戻っても大変だろうと考えれば泊まることを提案して)
オニーサンたちは別にいいんだケド…鈴玉ちゃんは泊まってった方が良いと思うヨ。
(苦笑したまま龍鷹の方を向き、了解を取るような素振りを見せれば龍鷹も頷いて)
だよなぁ。白蘭のおっさんも泊まりでいいか?あんた好みの子、あと何人かいるから相手させられるぞぉ。(ははっ、と乾いた笑い声をだせば妓女と戯れる白蘭に顔を向けて問いかけ)
「…や、オレはいいわ。蛇骨のボウズと一緒に送ってくれ。」
(白蘭は完全に鈴玉に怯えきった表情を浮かべて蛇骨たちの隣にそれとなく移動して)
えー、でもそれやるとおねーさんの酔いが覚めた時胃に穴開きそうだからなぁ。完全に酔ってるってだけでも頭抱えそうなのに、追い討ちかけるのはちょっと気の毒というか……。(うぅん、と頭を抱えどうしようかと悩むと、ちらりとマリーナに目を向けこそこそ耳打ちをして。何かを聞いたマリーナは白蘭の手を取ると愛らしく微笑み「白蘭さん、もっと私と遊ぼう?」と誘惑して)
くふっ、じゃァオニーサンも泊まろうかなァ。
(白蘭がデレデレの顔になり、「マリーナの嬢ちゃんが言うなら泊まろうかねえ。」と答えたのを見ると苦笑しつつ「白蘭が暴走しても困るしネ。」と顎で白蘭を指し)
あははっ、まいどありぃ。部屋はどうする?おねーさんは一人部屋の方がいいと思うけど、おにーさんたちも一人部屋の方がいい?それとも一緒かぁ?(マリーナは心底嬉しそうに「やったぁ」と喜んでおり、ご機嫌でいる様子を眺めれば部屋の割り振りを確認して)
ん、じゃあ1人だな。金梅、車呼んで。おねーさんは立って、部屋に送るから。(うん、と頷くと近くにいた金梅に車の手配をお願いし、自分は泥酔している鈴玉の肩を軽く叩いて声を掛けて)
「…あ”?オレに触るんじゃねえ!自分で立てるっつーの!」
(鈴玉はすっかり酔っているらしく、普段の殊勝な態度は影も形もなくなっていた。叩かれた手を振り払い、ふらついた足取りではあったが立ち上がって)
えぇ、こわっ…。おねーさんって酔ったら人格変わるタイプなのかぁ…。(手を振り払い威圧する姿に思わず降参の意を示すように手のひらを見せ。また、この場にいても余計荒れるだけだと考えれば、行き先を指さして誘導し部屋まで送って)
くふっ、そうだヨ。
(蛇骨は楽しそうに笑い、白蘭を部屋に放り込むと紅花の方を向いて「鈴玉ちゃん、育ちのいいチンピラだモン。」と言い)
うへぇ、厄介でしかないじゃん。(誘導した部屋に入っていく様子を見てホッとすると、鈴玉の出自に苦笑いして。次に蛇骨の部屋に案内しようと行き先を指さして)
もし、まだ飲めるようだったら一緒に飲まないか?年代物残ってるぞぉ。(少しだけ窓を開けて煙が溜まらないようにし、グラスを用意しながら提案して)
わぁい。じゃあ軽食も持ってくるなぁ。(ぱぁ、と笑顔を見せると緩く手を振って1度部屋を出て。少しして戻ってくると少し古ぼけた瓶と水餃子の皿を持ってきて座り)
俺も食べるから問題なし。食べたい分だけで良いぞぉ。(酒瓶の蓋を開けると先に蛇骨のコップに注いでから自分のものにも入れて。コップを軽く持ち上げると「はい、乾杯」とコップ同士を合わせて)
ははっ、呑むのはやぁい。やっぱり、酒は得意な方?(気持ちいいほどの呑みっぷりに声を上げて笑えば、空になったコップにまた酒を注いで)
まぁ、蟒蛇なんて言葉有るくらいだしなぁ。…そういや、なんで蛇骨は今の店をやり始めたんだ?(のらりくらりと交わす様に勝手に納得しては、ふと気になったことを尋ねて)
ン?オニーサンの気まぐれだヨ。
(けらけらと笑いながら答えると「だってオニーサン、小さい時から白蘭…ま、主に鈴玉ちゃんが色々捌いてるの見てたからネ。」と言い)
育ての親ってわけね。つってもおねーさんの方なんだ。おっさんの方見て育ってきたのかと思ったけど。(水餃子を食べながら、らしい回答に納得して。また、そういう作業は鈴玉の方が多いのだと少し意外に思って)
だって白蘭、ご覧の通りだモン。拷問してるのは見てたけどネ。
(肩を竦めるとそう言い、「鈴玉ちゃん優秀だカラ、オニーサンが子供の頃は10代くらいなのにほとんど全部の仕事やってたヨ。」と思い出すように笑って)
あー…まぁ、確かに参考にはならないなぁ。おねーさんって凄いのな、流石おっさんの部下やってるだけあるわ。(白蘭が仕事をしている所を想像するだけで眉を寄せ、鈴玉が優秀だという言葉にも納得したように頷き)
えっ、そんなお嬢さんがマフィアなんてやってんの?借金のカタに売られたとか?(まさか鈴玉が元々は育ちのいいお嬢様だとは分からず驚いたように目を丸くして)
反抗心大きすぎでしょ。親御さんはおねーさんがマフィアに居るって知ってんの?(コップに口をつけつつ、10代くらいにはマフィアにいたらしいため鈴玉の容姿から逆算して年月を考えてみて)
だよなぁ…知ったらびっくりしそぉ。白蘭のおっさんは生まれた時からマフィアだったんかなぁ?(自分の娘が知らぬ間にマフィアになっていれば即答するのは当たりまでだよなぁ、と納得し。白蘭はどうなのかと問いかけ)
それもそうだよなぁ。あの手馴れさで、元は一般家庭でしたとか、富豪出身ですとか言われても信じられないもん。(口の中の酒を飲めば、あははー、と乾いた笑いをあげて。また、頭の中で蛇骨の周辺にいる人物の過去を思い出してみては、街の闇深さに溜息を零し)
いや、大丈夫だぞぉ。色々聞いたし俺も話さないと不平等だよなぁ。(首を横に振って気にしていないことを示し。コップに口をつけながら話せることはないかと考えていればふと思い出し「育ちがー、って話じゃないけど金梅とかは凄い辛い物好きだなぁ。休みの日に激辛料理探しに出かけるくらい」と告げて)
それなら確かに気がありそう。今度声掛けてみようかなぁ。(共通点を見つけ少し驚きつつ、酒を飲んで口を潤わせ。「あと、顧客の一人に人の頭蓋骨集めるの趣味な奴いたなぁ。痛いのは嫌いと言いつつ、頭蓋骨の持ち主がどんな死因か想像するのが趣味な男」と苦笑い顔をして)
わァ、悪趣味。
(さほどそう思ってもいないように笑い、「オニーサンのお客サンにもいるヨ、そういうヒト。眼球蒐集家の変態。片目が義眼らしくテ、たまに集めた眼球はめ込んでるノ。」とさらりと暴露してみせ)
どこにでもいるんだなぁ、そういう奴。軽い付き合いならいいけど、お友達にはなれそうにねぇや。(うぇー、と汚いものを見るような表情をすると首を振って)
む、ざぁんねん。……そろそろ寝るか?(お強請りしても教えてくれなさそうな様子に頬を膨らませるが、欠伸をする姿にお開きにするか確認して)
はぁい、じゃあその日を楽しみに待ってるかなぁ。(にまぁ、と口角を上げれば皿の上の水餃子を食べてしまって。箸やコップを纏めると「じゃ、お開きだな。布団はそっちにあるし、畳むものあれば預かるぞぉ」と声を掛け)
りょーかい。じゃあなんかあったら呼ぶんだぞぉ。(1つ頷くと皿とコップを手に持ち立ち上がって。部屋を出る際には「おやすみ、いい夢見ろよ」と笑って行き)
…よし、こっちも平気だな。(使った皿やコップを料理を担当している所へ持っていき、自室へ帰る際には鈴玉と白蘭の部屋を覗いて。2人ともぐっすり眠っている様で安心して自室に戻るとやりかけの仕事を終わらせてから布団に入って眠り)
あ、おはよう蛇骨。よく寝れたか?(軽く欠伸を零しながら眠っているだろう人物たちを起こすために部屋を周り。蛇骨の部屋を覗けば既に起きていたようで緩く挨拶をして)
そりゃあ良かった。これからおねーさんとおっさん起こして、朝飯食べようかと思ってるんだが…どうだ?(居心地が良かったらしく、いつも通りの様子に安心すると微笑んで。これから行く先を指さしては提案して)
ん、じゃあおいで。(軽く手招きし後ろから着いて来る気配を感じながら歩いて。「おっさーん、起きてるぅ?」と白蘭が泊まっている部屋を覗いて)
「ん…あ?おお、蛇骨のボウズとアンタか!」
(少し寝起きが悪いらしく、珍しくマフィアらしい顔をしたかと思えば二人を見て表情を綻ばせ)
ははっ、あんたのそんな顔初めて見た。これからおねーさん起こして朝飯食べようかと思ってるんだが、一緒にどうだ?(初めて見る表情に少し驚くも、ケラケラと面白そうに笑っては誘い)
「おう、構わねえけど。」
(白蘭は欠伸をしながら立ち上がり、だらしなく服に手を突っ込んでは腹を掻きながら蛇骨の後ろを着いていき)
折角かっこいい格好してんだから格好良くしてろよぉ。(髭を剃りいつもとは違う格好をしているのに普段通りだらしない姿に呆れて。鈴玉の泊まる部屋の前に来れば軽くドアを叩いて「おねーさーん、起きてるぅ?」と声をかけ)
うわっ、別にそんなことしなくて大丈夫だぞぉ?おねーさんより酒癖悪い奴なんて山ほどいるし…気にしてないって。(ドアを開けるなり謝罪する鈴玉に驚きつつ近寄って背中をぽんぽんと慰めるように撫でて。また白蘭と蛇骨のいる方に顔を向ければ「な?」と同意を示して)
そうだヨ。とっくに知ってるモン。
(笑いながら答え、白蘭を見ると白蘭も「おう。昔からお前そうだもんなあ。」と軽い調子で答える。鈴玉は反省しきったような表情で立ち上がり、二人の後ろに着いて)
ん、じゃ大丈夫だな。おはよう小花。
(納得してくれたようで立ち上がった鈴玉にほっとすると部屋まで案内して。朝食を食べる部屋にはマリーナが既におり、頭を撫でて挨拶をすると蛇骨たちに座るように促す。机の上には朝食に丁度いい料理が並んでおり「さ、ご自由にー」と伝えて)
そうそう、気にしてないんだけどなぁ。(どうすれば鈴玉の気分が晴れるか考えては、ふと、思いついて。「そんなに気にしてるならお使い頼もうかな。小花の服を新しく頼んだからさ、一緒にお使い行ってきてくれないか?」と頼み)
さんきゅー。…これで気分が少しは晴れると良いんだけど。(マリーナを連れて店へと出掛けていく姿を見つめ、朝食のおかずを食べると呟いて)
真面目なのはいいことだけど、真面目すぎると気ぃ使っちゃうんだよ。おっさんさぁ、おねーさんにあんまりストレス貯めさせない方がいいぞぉ。(はぁ、とため息をつくと白蘭の方を向いて注意を促して)
「んなこと言われたってなあ…鈴玉のヤツ、俺のやることなすこと全部ケチつけんだもんよ。」
(白蘭は困ったように頭を掻きながら答えて)
はいはい聞いて従うだけの奴より、反論してくれる人が居る方が良いだろ。ケチつけるってことはそれだけおっさんが大事なんでしょー。(自分にも身に覚えが有るのか苦笑いしながら言い)
そうそう。逃げられないよう大事にしなぁ。(にひひ、と笑って食べ終えた皿を重ねて。蛇骨の方へ向けば「どう?おにーさんはまだ食べる?」と確認し)
そう?しかし結構食べたなぁ。おにーさんって結構食べるのね。(綺麗に食べてくれたことを感心しつつ、蛇骨の方にある皿を片付けて。「おにーさんはあんまり食べないイメージあったけど、食う時は食うんだなぁ」と零して)
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