セイチャットファンさん 2022-06-25 22:19:30 |
通報 |
【シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ】
いやいや、お世辞なんかじゃないさ。入学した時から俺の目は君にずっと釘付けなんだ。
( 調子の良いことを言っては、彼女が譲ってくれたスペースに遠慮なく腰掛ける。ペラペラと口をついて出てくる口説き文句は誰にでも掛けているものだが、彼女のことがほんの少し気になって見ていたのは事実だ。紋章重視の家は、紋章の有無による差別や格差が顕著に表れやすい。例えば、廃嫡された実の兄のように。だからと言えばいいのだろうか、そんな兄に薄らと重ねるような形でだが彼女のことは気になっていたのは本当のことで。足元に擦り寄ってきた猫をこちょこちょと擽りながら、少し前に彼女が幼馴染の一人と剣術のことでなにか話していた姿を思い出す。距離が離れていたので一から十まで聞き取れてはいないが、確か戦闘に出ればボロが出るとかなんとか言っていたような気がする。その出来事を思い返しながら、話を振ってみて。 )
話題なんて、話してりゃ適当に生まれるさ。…ああそういや、剣についてフェリクスの奴になんか言われたのか?
【ミカエラ=フォン=エインズワース】
目標?それが全くないんだなぁ。嫌だけどどうせ爵位を継ぐだけだし、うちは政治にはほぼ関わらないからね。
( 大仰な言動で決意を語る彼は相変わらず熱い人だなぁと思うが、意欲に溢れるのは良いことだろう。少なくとも、己には無いものを持つ彼のことはとても好ましく思う。微笑ましい思いでいれば、振られる目標についてはあっけらかんと答えつつ。エインズワース家は帝国の代表的な貴族として数えられていない家であるが故に、統治についてもほぼ関わっていないに等しい。そんな家だから、不本意ではあるものの当主を継ぐ以外は何も無いのが実情だ。さて、確かに新任の先生は表情の変化が皆無だ。それが怖くもあったが、以前に昼食でたまたま同席した際に質問には的確に答えてくれたり、世間話を振っても付き合ってくれたことを思い出しながら彼にも同じことを勧めてみて。 )
あはは、確かに私も最初はちょっと怖かった。でも一緒にご飯食べたら印象変わったよ。キミも先生とご飯でも食べてみるのはどう?
トピック検索 |