狐の面 2022-06-16 12:41:30 |
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……そうですか、よく分かりませんが
ありがとうございます。
(御言様が突き立てた牙により手の甲から溢れ出た血が甲を伝って相手の口内へと流れていく様を見ていれば、その血が口内へと入った時に御言の瞳が一瞬だけ妖しく煌めいたように見え、瞬きを数度すればその様は消えており、気のせいかなと小首を傾げたあと、手が開放されたことで見れるようになった痣をまじまじと見つめ、こちらへと返された回答を聞く。この手の甲の花のような痣は自分の予想した通り御言様の妻となった証だと説明をされる、呼べばいいとの言葉からして、これがあるからかそれとも狐の嫁ともなれば他にも見たことの無い厄介な出来事や人外や怪異と人で呼ばれるモノを引き寄せてしまってそれを回避もとい妻を見つけ出して助けるための発見機と移動手段にでもなるのだろうか?と考えるも御言様の言葉からこちらは何となくの推察しか出来ないし、そもそも人ならざる者に会うのは今日が初めてとはいえ実在しているのなら他の人外や神と言った存在や都市伝説なんかで語られる怪異と呼ばれるモノも存在しているのかもしれない、女でかつ子供、しかも力を持つ狐の嫁ともなれば良い餌になるのだろうかそんな事を考えつつも、自分を思ってしてくれたのだろうと思いお礼を言うと、さぁ…と急かされたのもあり、被り物を手に取り立ち上がれば、少し重たく窮屈な紫色をした白無垢の裾を踏んで転ばないように慎重に歩きながら柊と呼ばれた女性の元へ近付き「お待たせして申し訳ありません」と一言詫び)
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