匿名さん 2022-06-13 08:39:02 |
通報 |
(友達の彼氏自慢にうんざりする毎日。彼氏がいないだけでこんなにも違うのか。内心では焦りつつあり、あわよくば彼氏ができたらいいなと自分に言い聞かせ。今日はそんな友達から逃げるように、ひとりになりたくて誰もいなさそうな場所はないかと考えながらキャンパス散策がてらひたすらに歩く。広い敷地のキャンパスをカラーは紺色でアンクルストラップが付いたローヒールパンプスのヒール音響かせながら歩く。トップスは七分丈のVネックリブニット。カラーはオフホワイト。スカートとドッキングされており花柄のフレアスカートは淡いサックスカラー。歩く度に風に乗ってふんわり揺れ動く。背中まで伸びているピンクベージュの艶のある長い髪は丁寧に巻かれており、結わえたりせずにそのままで歩く度にふわふわと巻いた髪も一緒に揺れる。黒く長い睫毛で瞬きを繰り返し、奥まで来てしまったのか周りの景色は緑一色の森で、如何にも誰もいなさそうな雰囲気がした。吸い寄せられるように奥へと進んで行った先にあったのは古い大木。この場所だけ周りの雰囲気と違うような気がして、物珍しさから辺りを見渡しながら歩いていると大木に寄りかかって横になっている人らしき姿を見つける。誰か倒れているのかと慌てて駆け寄るとその姿に息を飲む。二重の大きな目は更に大きく見開き、暫く目が離せなくなった。金色の髪に長い睫毛。瞼は閉じられているが顔の雰囲気が伝わり、長身で脚が長いのはひと目でわかる。聞こえてきた寝息と上下するお腹の動きで生きていると知り、胸を撫で下ろした。幸せそうな寝顔を見てしまうと起こしてしまうのが忍びなくなり、まるで絵画から飛び出てきたような不思議な男性を起こさぬよう、羽織っていたネイビーのカーディガンを脱ぐと上半身覆うように被せてからその隣へ、大木へ凭れ掛かるように座る。あまりじろじろと寝顔を見てしまっては悪いと思ったのか肩にかけていた白いキャンバス生地のシンプルなトートバッグから一冊の文庫本取り出す。ブックマーカーのページを開き読書に専念しようと意識を文字へと移し)
トピック検索 |